日本縦断ラン 15~16日目(岡山~兵庫)


 

<15日目(4/16)>

岡山県・岡山市~岡山県・日生

 

■岡山市発

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身体の疲れはだいぶとれた。

上半身はばっちり元気だ。

 

問題は、膝から下である。

 

恐る恐る走ってみる。

 

お、なんとか行けそうだ

 

久しぶりに走れたことに感動する。
走れなくなったときに、走れることの貴重さを感じるものだ。

 

・・・と思ったのも束の間。

 

4km程行ったところで、左ひざが再び軋み始める。

 

しばらく我慢して走ってみるが、
これは無理なやつだ。

 

またしても止まってしまう。

 

だが、歩きなら問題はなさそうだ。
それからしばらく、ちょこっと走っては、歩いて、を繰り返す。

 

 

本当に、普通に走れることってそれだけで素晴らしいことなんだなあ、と痛感する。

 

もはや、「走って日本縦断」というテーマが覆ってしまいそうなくらい、
歩いてばかりで、なんだか不甲斐ない。

 

■「走る」という不思議な行為

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新幹線の線路沿いに歩いていたが、
トボトボ歩く自分をあざ笑うかのように、スィーっと新幹線が通り過ぎる。

 

勝手に疎ましい
(いや、新幹線は全く悪くないが。)

 

 

そうだ。
人類は歩いたり走ったりしなくてもいいように、
車や電車を発明した。

 

それなのに、どういうことか。
自分は頑なに、交通機関に乗るまいと走り続けている

 

世間では、42kmも走るフルマラソンの大会に大勢の人々が、決して安くないお金を払ってエントリーする。
人気のある大会では、参加募集が始まってわずか数分で定員に達する。
いわゆる「クリック戦争」だ。

 

それまでに、「走る」ことが人間を惹きつけるのはどういうことだろうか。

 

 

備前市、日生

 

備前市を経て、日生へ向かう。
岡山県と兵庫県の県境にある町、日生
静かな港町で落ち着く。

 

個人的に面白いと思ったバス停があったので紹介したい。

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手作り感満載のバス停に妙に惹かれた。

 

■日生のコンビニで出会ったおば様の話

 

日生のコンビニで休憩しながら、地元のおば様とお喋り。

見ず知らずの自分に、戦時中の身の上話までしていただいた。

明るく話されてはいたが、やはり当事者の語る言葉は重い。

 

戦争の時代を経験していない上に、豊かな日本しか知らない世代の自分には到底理解できないことなのかもしれない。
当事者の想いを受け止めて、どういう未来を創っていくか考えていくしかないと思う。

 

そして別れ際に
「今はこれだけしか持ち合わせていないけど、旅の資金にしていきなさい。」
と、千円札1枚と、いくらかの小銭を渡された。

 

なんで、見ず知らずの自分にそこまで・・・。

 

日本縦断をする中で、こんなにもらってばかりでいいのか、というくらいもらってばかりだ。
この「ギブ・アンド・ギブ」精神があれば、戦争など起こらないような気もするが。

 

とにかく、感謝しきりである。

これから、この受けたご恩を何かしらの形で還元していきたい。

 

 

日生にて、福岡の友人と再会

 

日生でも、福岡の友人が新社会人として働いていた。

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大庭くん。

 

福岡市が行う学生の起業支援事業で、別プロジェクトではあるが、お互いに活動していた。行動力にあふれ、尊敬する友人だ。

 

この日は会社の飲み会があるそうで、僕は日生駅で仮眠をとりながら待機。

 

すると、夜11時頃、なんだか騒がしいので、目が覚めた。

地元のヤンキーがたむろしている。

 

うわ、絡まれたら面倒くさそうだ

 

といっても、駅で寝袋に包まって寝ているのは自分である。
格好の絡む対象でしかない

 

とりあえず、寝たふりをする
多分、それが最善の策だった。

 

なんとかやり過ごした。

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12時前に大庭くんと合流し、この日は彼の家に泊めてもらった。

野宿だと海風が寒かっただろう、助かった。

ありがとうございます。

 

ちなみに、ここでは野生の鹿が目の前を普通に横切る。
あと、黒豚もいた。

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もののけ姫の世界のようで、たまらない。

 

[15日目・走歩行距離:38km]

 

 

<16日目(4/17)>

岡山県・日生~兵庫県・姫路市

 

日生のスクールゾーン

 

午前6時過ぎに日生を発つ。

大庭くんからもらった湿布を痛みのある箇所に貼るも、まだ走れる状態ではない。

仕方なく、昨日同様ひたすら歩く。

 

一本道では、通学中の子供たちとよくすれ違うが、

みんな、見ず知らずの自分によく挨拶をしてくれる。

 

最近の都会では、知らない人には声をかけないように、

という指導がされたりもするようだが、そういうことを聞くとなんだか寂しい。

 

 

ついに関西突入

 

しばらく歩くと、兵庫県・赤穂市に入る。

ついに、関西突入だ。

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自らの脚だけで旅をしていると、一つの目的地に到達するだけで、かなりの喜びがある。

交通機関でひとっ飛びしてしまうのとは、わけが違う。

 

かつて列車もなかった時代の旅人も同じような気分だったのだろうか、と歴史に思いを馳せてみる。

 

周りから聞こえてくる言葉も、いよいよ関西弁に変わった。

 

まさかの転機

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赤穂市で休息をとった後、もう一度走ろうと試みる。

 

おや、今度はいけそうだ

さっきまで痛かったのに。

 

どうやら走り方に問題があったようだ。

 

膝から下には、ほとんど力を入れず、ほとんど摺り足で移動する。

大腿や大殿筋を上手く使いながら走ると良さそうだ。

 

まあ、それは理屈的には当たり前のことで、

膝下の小さな筋肉よりも、大腿や臀部などの大きい筋肉を使った方が効率的だ。

 

だが、頭では分かっていても、実際に身体を動かすのは相当に難しい。

今のうちにこの走り方を身体に覚え込ませなければ。

 

ともかく、ひとつ大きな壁を乗り越えたようで嬉しかった。

1km7分半くらいのペースでそれほど速くはないが、以前は1km10分かかっていたことを考えると上出来だ。

歩いているときとは全然違うスピード感に感動する。

 

だが、調子に乗りすぎてはいけない。

まだ左膝に違和感は抱えたままだ。

慎重にいかなければ。

 

人生、思い通りにいかず

 

・・・と良い感じに走れていたのだが、

それも12km程度しか続かなかった。

 

またしても、左膝が痛み始める。

 

ううむ。

 

人生、思い通りにいかず

 

再び、黙々と歩き始める。

 

この日の終着点は、兵庫県・姫路市

明日、また良くなっていることを祈る。

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[16日目・走歩行距離43km]

 

投稿者:

Kazuma Uehara

鹿児島県・奄美市出身。 1992年生まれ。 2015年、走って日本縦断を達成しました。

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