日本縦断ラン 5~6日目(山口)

<5日目(4/6>

山口県・周南市~山口県・光市

 

周南発、左ひざの激痛治まらず

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午前6時、周南のジョイフルを出発。

昨晩はあまり眠れなかった。

ほとんど座って寝ていたため、足がパンパンにむくんでいる。

靴がキツキツだ。

 

とにかくコンディションは良くない。

走り始めてみても、昨日の左ひざの痛みはひいていなかった。

ちょこっと走っては、ちょこっと歩いて、の繰り返し。

 

ううむ。

思い切り、休んだ方が良いのかもしれないが、今日はどうしても行かなければならない場所がある。

 

光市

山口県の光市で会う約束をしている人がいた。

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井上さん。

とても明るく優しい方だ。

初めてお会いしたのは、今年2月に僕の地元・奄美大島で行われたOSJジャングルトレイルという大会だった。

山口県から、遠く鹿児島県の奄美大島まで走りに来てくれた。さらに、その大会だけでなく、奄美で行われる他のレースにも多数出場されている“奄美ファン”である。

 

そんな縁で、今回の日本縦断ランでも会う約束をしていたので、必ず今日のうちに光市に辿り着かなければならない。

 

しかし、脚は痛い。

左脚を引きずりながら歩く。

そして、雨はどんどん強くなる。

 

走っている分には、身体が温まるので雨でも構わないのだが、歩いていると身体がもろに冷えてしまう。

これはかなりやられた。

 

しかし、公共交通機関は使わないという、これまた厄介なプライドがある。

 

とにかく、一歩一歩歩くのみだ。

 

結局17km4時間雨に打たれながら歩き、光市に到着。

約束の10時、なんとか無事に井上さんと合流できた。

 

休息日

流石に脚のコンディションが悪いので、午後からは光市でゆっくり休養をとることにする。

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光市では、井上さんとそのランニング仲間の方たちのお世話になった。

たくさんご馳走して頂き、ランニングのお話をたくさんして盛り上がった。

本当に楽しい時間を過ごすことができた。

 

彼女たちもちょうど昨日、さが桜マラソンを走ったばかりだという。

お互い、実によく走る。

 

また、いろいろな話をする中で、皆さんが僕に対して、「すごいねー」「偉いねー」と褒めちぎってくれるのだが、なんてことはない、僕は自分の好きなように走っているだけだ。

 

もちろん、褒められて嫌なわけではない。

とても有難いことには間違いない。

 

ただ、自分のやっていることが褒められることに対して、どこかまだ困惑の気持ちがあった。

 

[5日目・走歩行距離17km]

 

 

<6日目(4/7>

山口県・光市~山口県・岩国市

 

光市応援団に見送られて

 

なんと、井上さんたちが僕のランニングを車で先導してくれるという。

国道は歩道がなくて危険だから、もっと安全な近道を先導してくれるとのこと。

 

いやいや、どんだけ優しいんですか。

 

もう走りながら感謝感激である。

 

左ひざの痛みはだいぶ良くなっていた。

この日の午前中は一気に34km走った。

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光市応援団のおかげで、とても楽しく走ることが出来た。

本当にありがとうございます。

 

すると、光市応援団の方からも「元気をもらえた」「涙が出てきた」なんていう言葉まで頂いた。

 

いやいや、自分なんて本当に好きなように走っているだけなのに・・・。

 

でも、そう言っていただけるのは、この上ない喜びである。

自分が走る理由がまた一つ増えた気がする

 

 

玖珂から岩国へ

午後は、再び左ひざが痛み始めたが、ちょこちょこ走ればなんとかなりそうだ。

あとは、普段使わない筋肉を使って走る。

膝への衝撃を減らすために、大腿で衝撃を吸収するようにして走る

 

徐々に寒風が吹いてくるようになってきた。

走るスピードが上がらないため、身体が冷える。

 

岩国に着くころには、完全に身体が冷え切ってしまっていた。

夜はさらに寒くなる。

 

野宿は諦め、ビジネスホテルに宿泊。

 

15940円。

 

なかなか値段が張ったが、仕方ない。

しかも、またwi-fiが使えないという。

 

とにかく、疲れ果てていたので、さっさと休んだ。

 

ちなみに、岩国でテレビをつけると、既に広島の放送局のようで、カープの情報ばかり流れていた。

ちょっとした変化が面白い。

 

[6日目・走歩行距離59km]

 

日本縦断ラン 3~4日目(山口)

<3日目(4/4)>
山口県・下関市小月~山口県・山口市小郡

 

小月発

2泊目の野宿はなかなか壮絶だった。

ベンチの幅が狭くて、何度も落ちそうになった。

というか、一度落ちた。

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でもまあ、憎めないやつである。

さらば、小月。

日本縦断ランしてなければ、名前も知らなかったかもしれない

そして、ここのポプラの充実ぶりは凄かった。

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●念願の田舎道

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ここにきて、見渡す限り田園風景になってきた。

穏やかな風景である。

田舎好きの自分にとっては申し分ない

途中立ち止まって休憩する。

 

 

●身体の異変

なんだかんだ、2日間で100km以上走った。

ここにきて、脚が固まってきた。

まあ、当然といえば当然なのだが。

実は、日本縦断前から右脛を痛めており、スタート前2週間ほど、ほとんど走っていない。

その右脚を庇いながら走っていたことも多分に影響している。

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至る所に痛みが出てきたところで、一枚パシャリ。

桜がきれいでした。

というごまかし。

 

 

●どМの哲学

僕は矛盾を抱えていた。

自分は常日頃、「楽しんで走ろう」と声高に言っている。

しかし、今自分は走っていてキツい

 

もう脚ガッチガチ。

バックパックと腰や肩が擦れて出血寸前。

まともに走れたものではない。

 

「こんな状況で楽しめるか!」

 

と、正直そんな気持ちである。

 

そう、走ることはキツい。

ましてや、1日50km、重い荷物を背負って走るのである。

キツくないわけがない。

 

しかしながら、面白いことに人間はそれでも走り続ける。

まるで、苦しいことそのものを楽しんでいるかのように。

どМである。

 

でも、苦しい状況を楽しめるって最強じゃあるまいか

 

意味づけは何でもよい。

「ここを乗り越えたらもっと強くなれる」とか

「ここを走り切ったら、自分へのご褒美に美味いもん食べる」とか

「こんなに頑張ってる俺、イケてる~」とかでもよい。

 

世間でそれを「どМ」と呼ぶなら、自分にとって「どМ」は褒め言葉みたいなものだ。

 

 

●小郡(新山口駅)

「どМ」について真面目に考えながら走ったところで、小郡(新山口駅)に到着。

今回の旅で、初の宿。

ビジネスホテルしかないようなので、なるべく安いところを探す。

しばらく歩き回ると、古風な宿を見つけたのでチェックイン。

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溜まっていたメールのやり取りなどをしようと思ったが、Wi-fiが無いらしい。

ちょっと古風すぎた。
今日はゆっくり休めということか。

 

[3日目・走歩行距離43km]

 

<4日目(4/5)>
山口県・山口市小郡~山口県・周南市新南陽

 

●新山口駅をスタート

今朝はゆっくり過ごし、8:30にスタート。

前日、お湯に浸かったので、だいぶラクだ。

淡々と防府市に向けて走る。

 

 

●佐波にて

佐波のコンビニにて小休憩していると、通りすがりのおば様が話しかけてきた。

いくらか話した後、なんと食料を買ってくれた。

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名前を聞こうとしても、

「いいの、いいの。」
写真撮りましょう、と言っても、

「いいの、いいの。」

 

「気を付けて、頑張ってね。」

とだけ言い残して去った。

じ~ん。

無償の愛とはこのことか、と思ってしまった。

カッコよすぎる。自分もあんな人間になりたい。

 

大げさではなく、それまでの疲れが吹っ飛んだ。

 

 

●防府にて、左脚に異変

疲れは吹っ飛んだものの、左脚に疲労とは別の激痛が走った。

膝の軟骨がすり減って摩擦を起こしている感じだ。

 

このまま走り続けても、怪我をするだけなので、しばらく歩きに切り替える。

ゆっくり歩くのもまたよい。

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こんな秘密のルート的なのも発見。

そして、海を眺めながらしばし休憩。

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なんとかゆっくり走れる状態まで回復。

この旅では、回復力がものを言いそうだ

 

と言っても10kmが限界。

その後はまた歩き続け、宿を探した。

 

 

宿発見

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新南陽にて、宿発見。

九州人ならおなじみジョイフル。

もはやファミレスを宿と呼んでしまうほどの図々しさである。

 

福岡と違って、深夜は人が少なかったので、居候させてもらった。

日本のファミレスって凄い。

※店舗によっては断られるのでご注意を。

 

[4日目・走歩行距離43km]

 

日本縦断ラン 1~2日目(福岡~山口)

 

<1日目(4/2)>
福岡県・福岡市~福岡県・遠賀郡

 

●2015年4月2午前6時55分、
福岡県・福岡市大濠公園から

日本縦断ラン、スタート

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一昨日まで韓国をチャリ旅。
前日はバタバタと準備に追われるという強行スケジュールが祟り、なんとスタート当日に寝坊するという大失態。

そんな中、所属するランニングクラブのメンバーや福岡のランニング関係で繋がりのある方々、友人たちに見送られ、無事にスタートすることができました。
朝早くにお集まりいただいたのに、お待たせしてすみませんでした・・・。

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寄せ書きTシャツも頂きました。
これはめちゃくちゃ力になる。
ありがたく使わせていただきます!

慌ただしいスタートでしたが、変に緊張しなくてかえって良かったかもしれません。
それにしても、こんなにたくさんの人に見送られ、メッセージやプレゼントを頂いてスタートできるなんて、自分は幸せ者です。

精一杯楽しんできます!
そして、自分が走ることで、見守ってくれる人が少しでも元気になりますように。

 

●さて、いよいよスタートしてしまった

なんだか気分が高揚してどこまでも走っていけそうだ。

いや、これは危ない。
最初から飛ばしてはいかん。

と、高まるテンションを抑えながら走る。

のつもりだったが、時計を見てみると・・・

3時間経過

えっ、もう3時間?

というくらいの感覚。

とにかく、普段以上のテンションの高まりが少なからずあったようで。

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スタート直後しばらくは、日高さんの案内で一緒にジョグ。
トライアスリートで、専門はバイクでありながら、ランも速いです。

 

●国道3号線を北上

こういうことをするまでは、国道何号線とか全然気にしていなかっただろう。
新しい何かをするときは、いろいろ視野が拡がる

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第一休憩ポイントは、福岡県・宗像市に入ったところ。
ここで昼食をとり、本日後半戦に備える。

青空と花が良い感じの場所。
きれいな風景に出逢ったら、立ち止まって休憩する。

このラン旅はそういうことも全然ありである。

 

●海老津の名水

天気が良すぎて喉が渇く。

水を切らしてしまった。

と思った刹那、道路脇にあらわれたこれ。

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海老津の名水。
100円かかるみたいだが、有難い。

しかし、よく見てみると・・・。

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20リットルで100

なるほど。大量買いのパターンか。

そこに地元の方が現れ、しばしお喋り。
この方も水を汲みに来たとのこと。

そして、

「私も20リットルは要らないから、もらっていき。」

とのお言葉。
あ、ありがたい!

心と体に沁みる海老津の名水でした

 

 

●1日目終点、遠賀

大体、1日50kmを目安に自分の体調を見ながら、終点を決める。

もちろん宿の予約はしていないので、行き当たりばったり。

結局、宿は見当たらなかったので、野宿決定

 

しかし、野宿と言って侮ることなかれ。

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こんなに満開の桜並木を眺めながらの寝ることができるのである。
野宿も捨てたもんじゃありません。

まだ少し寒かったけど。寝袋があってよかった。

 

[1日目・走歩行距離54km]

 

<2日目(4/3)>
福岡県・遠賀郡~山口県・下関市小月

 

●一夜明け、午前5時半

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うん。まあ、走る以外に特にすることがないので、走り始める。

もともと早起きなので、別にこの時間から行動するのは苦ではない。
天気は雨。

しかし、構わず走る。

雨が降っているから走らない、ということはあまりしない。

雨の日は雨の日なりのランニングの楽しみ方があるからだ。
嗅覚がいつもより敏感になるし、雨音に耳を澄ませながら走るのも良い。

バックパックにはレインカバーを装着。
「日本縦断RUN」の文字を覆ってしまうのは、少し惜しいが仕方ない。

 

門司港

雨に打たれながらずっと走り、門司に到着。

流石に身体が冷えた。

ささっと着替え、昼食をとる場所を探す。

しかし、雨がさらにひどくなったのであまり動き回れない。

有名どころの焼カレーのお店を探してもよかったが、ふと目に留まったうどん屋さんに入る。

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メニューに「カレー」とあったので、

「このカレーは焼カレーではないんですか?」

と聞くと、

「うちは、焼カレーは作らない。あれは町が観光戦略として作り出したものだから、ご当地グルメでも何でもない。」

とのこと。

 

ああ、こういうプライドめっちゃ良い。

と思いながら、目玉メニューの「肉うどん」を注文。

長時間煮込んだ肉がとろっとろで美味い。

おまけに、サービスでごはん追加。わお。

 

そして、最後にもらったのはこれ。

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タイの通貨

詳しいことはあえて聞かなかったが、ラッキーコインらしい。

店長さんにとってなにか思い入れのあるエピソードでもあるのだろうか。

そんな妄想をしながら走るのも良い。

 

 

●山口県突入

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関門海峡の人道トンネルを抜け、山口県・下関市に入る。

 

とりあえず南側の海沿いを行ってみる。
磯の香りが、島育ちの自分には心地よい。
そして、そのまま右手に海を眺めながらずっと走る。

相変わらず雨である。

なんで自分はこんなことをしているのだろう、と自分で自分が笑えてくる。

まあ良い。

結局、人間何をしていても、この問いからは逃れられない。

 

●小月

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2日目終着点は小月。

宿はどこにもないそうで、2泊連続の野宿決定

駅前のベンチで寝ることにする。

 

しかし、この日は金曜の夜である。

飲み帰りの社会人がよく通る。
(といっても、都会のそれとは比べ物にならないが。)

「わ、人じゃん」

と、通りすがる人たちが、駅近くのベンチに横たわる物体を見て、反応する。

そう、寝袋に包まった自分のことである。

見世物もいいところである。

熟睡できなかったのは言うまでもない。

 

[2日目・走歩行距離56km]

 

韓国チャリ旅 2015/3/26~31

友人と二人で、韓国をぶらりチャリ旅してきたので、今回はその旅の様子をお伝えしたい。

■1日目 福岡・博多→山口・下関→関釜フェリー

スタートは福岡・博多駅。山口・下関へ向かい、フェリーに乗って韓国に乗り込む。
がしかし、いろいろな準備に追われてしまったため、下関まではJRを利用することに。
 自転車は解体して「輪行」する。右下みたいな感じ。

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実はこの「輪行」というのがかなり大変で、重い車体を持って歩き回らないといけないので、チャリ旅そのものよりもキツい。

 

■2日目 釜山→海雲台→蔚山

そして、翌朝に韓国・釜山に上陸。
フェリーで知り合った韓国人留学生に案内してもらいながら、釜山にて朝食。
早速、人の助けをもらいながら韓国の旅が始まった。
ここ釜山から特に予定をガチガチには決めずに北上していく。

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まず、驚かされたのが交通マナー
釜山では、「歩行者優先」という文化が通用しない。まあ車が止まってくれない。
 「車優先」である。

しかし、それは逆に言えば、歩行者が車に道を譲っているということであり、みんな当たり前のようにそうしている。
釜山の交通量は多い。車が街の発展の要だったのだろうか、歩行者よりも車の方が重視されている印象。
日本では、わがもの顔で道を渡る人も多い(自分もその一人)。
そう考えると、何を以て「交通マナーが悪い」と言うのか分からなくなってくる

そして、噂通りクラクションはうるさかった。
ただ、日本と違い、クラクションを鳴らすことで気分を害しているようにはどうも思えない。
なにか、会話をするようにクラクションを鳴らしている感じというか。
よく分からないが。
文化の違いと割り切ってしまう方が良さそうだ。文化という言葉は、理解不能なものを片付けるのに実に都合が良い。

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また、釜山は読んで字のごとく、山が多い。街中にも丘や坂道がたくさんある。
我々も坂道に苦しめられた。
なるほど韓国で自転車文化が根付かない理由の一つはこれか、と自ら体験して知る。

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予定が押し、日が暮れてしまった。
日本の高速道路並みにぶっ飛ばす韓国の国道。そこを自転車用通路がないなか走るのだから、恐怖である。
夜道を30km程走ったが、危険だと判断し、初日は蔚山近くの小さい町に泊まることにする。

といっても、当日利用できるゲストハウスは簡単には見つからないので、郊外のモーテルに男二人で入る。
モーテルは一般的に一部屋の料金で請求されるため、二人で割り勘すれば、そこそこリーズナブルである。
そして、よく分からん飲み物を飲んで寝た。

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■3日目 蔚山→慶州

豊臣秀吉による朝鮮出兵(侵略)の時代、加藤清正によって建てられた城、西生浦倭城は蔚山郊外にある。
急な予定変更で泊まった街のすぐ近くにあった。
不確定な旅のおもしろいところである。

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400年前の日本と韓国に思いを馳せながら、春先の心地よい風を浴びて寝そべる。
日本よりやや荒涼な風景だが、それもまた趣があって良い。

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蔚山郊外は工業地帯。
わずかに行き交う人たちはみな、布を顔に巻きサングラスを付けている。
 大気の状況が非常に良くないからだ。
途中、コンビニでマスクを買い、なんとか間に合わせた。

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夜、慶州に到着。

ナムゲストハウスに泊まる。
コーヒー大好きのオーナーさんはとても親切で、自慢のコーヒーを振る舞ってくれた。
決して堪能とは言えない日本語と英語だったが、お互いに歩み寄ってコミュニケーションをとる。
母国語が違うからこそ、ある意味で深いコミュニケーションが取れることもある。

ここで、私と相方は別行動。
相方は慶州に残り観光、私は深夜バスで、友人に会いにソウルへ向かう。
ソウルへ着くのは翌午前3:30。相変わらず滅茶苦茶なスケジュールで行動する自分に呆れながらバスに乗る。
例に漏れず、バスの運転は荒かった。

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■4日目 ソウル→慶州

ソウルで再会した友人たちとは、カナダ・バンクーバーの語学学校にいたときに出会った。
一人は韓国・ソウル出身の男性。もう一人はコロンビア・ボゴタ出身の女性。
二人ともバンクーバー時代から仲が良く、映画やカラオケに行ったこともある。
時間が経っても、国が違ってもこうしてまた会えて、話をして、笑い合えるというのは何物にも代え難い。

 光化門内では、伝統的なセレモニーが開かれていた。
門の造りやカラフルな衣装は、琉球文化を彷彿させる。

少し歩くと、東洋なのか西洋なのかよく分からない建物が、ごちゃまぜに立ち並んでいる地区もある。

こうして、国境を越えたところで文化的類似を目の当たりにすると、国とは古来から関わり合って成り立ってきたのだとつくづく思う。

「国」という概念がない遥か昔は、人と人の繋がりが「世界」であったという。
「国」とは不思議なものである。

余談ではあるが、私の地元・奄美大島も江戸時代までは、公式的には琉球王朝(沖縄県)占領下、実質的には薩摩藩(鹿児島県)の占領下という曖昧なものだった。
そして、奄美が政治的に日本となったのは、廃藩置県で鹿児島県に組み込まれて以降だとする見方がある。
だとすると、奄美が日本になってから100年ちょっとしか経っていないことになる。

今回の韓国の旅でも、フィリピン人に間違えられたが、あながち間違いではないかもしれない。
(まあ、見た目が見た目ではあるが。)

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■5日目 慶州→釜山→関釜フェリー

相方のチャリの後輪が壊れてしまったこともあり、新慶州駅からKTX(韓国の長距離列車)を使い、釜山まで輪行。
 国際市場を食べ歩きながら観光。
日本で例えるとすれば、大阪のような元気の良い街だ。
いざ離れるとなると、少し寂しい気もしながら、フェリーに乗り韓国を後にした。

 

<おわりに>

明日から、日本縦断をする。
現在、バタバタ準備中。

旅をしても、現地のことを知り尽くすなどということは到底できない。
4年間福岡に住んでいても、福岡について知らないことがある。
22年間日本に住んでいても、日本について知らないことがある。

旅ってキリがないですなあ。。。