日本縦断ラン 45~46日目(長野~群馬)

<45日目(5/16)>

長野県・佐久市~群馬県・下仁田町

 

●佐久市発

午前5時、外は雨。

夜の間に降り出したようだ。

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それほど強い雨ではないので大丈夫だろう。

まずは歩き始める。

 

●内山峠

佐久市から東へ進むと、ようやく長野県を抜け、群馬県に入る。

しかし、群馬に入るには、いつものごとく峠を越えなければならない。

 

今回の峠は内山峠

扉峠ほど険しい道でなければ良いが…。

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「鹿注意」の看板に少し気を引かれながらも先へ進む。

雨が周りの音を静めてくれて心地よいくらいだ。

 

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なだらかな上り坂が10km程続く

ペースは1km7分前後

上り坂ということを考えると悪くない。

少しずつ左脛の状態も良くなってきているようだ。

 

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そして、ここが内山峠頂点付近

雨のせいで霧が深い。

ただでさえ壮大なこの渓谷を、濃霧が一層厳かな雰囲気にする

 

自分が山へ入るのを拒まれている気がしないでもない

 

 

●群馬入り

内山峠を下り始めると、すぐに群馬県は下仁田町に入る。

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と言っても、見渡す限り山だ。

標高1000mは超えているか。

 

奥に見える切り立った形の山は「荒船山」という。

珍しい形の山が多い。

 

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山並みを縫って伸びる国道254号線いくつものカーブを描き続ける

 

そして、雨が次第に激しさを増してきた。

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道は狭く、大型車の通行も多い。

注意力を高めながら、峠を下っていく。

 

 

 

●荒船の湯

23km地点

「荒船の湯」が現れる。

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ちょうど休憩しようと思っていたところだ。

朝から3時間、雨にもだいぶ打たれた

冷えた身体を温泉で温めることにする。

 

群馬に入ってから、かなりの頻度で話しかけられる

温泉で出会うお客さん、スタッフも気さくな方ばかりだ。

お話好きな印象を受ける。

 

峠一つ越えただけで、その人柄の違いに気付くことは多い

 

しばらく荒船の湯で寛いだ後、出発する。

雨は止み、青空が姿を覗かせている。

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●下仁田町

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下仁田町の集落が見え始めた頃には天気も回復し、日が差してきた。

 

じんわりと汗ばむ。

そろそろ夏がやってくる。

 

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霧が晴れてあたりを見渡すと、やはり珍しい形の山が続いている

ジオサイトとしても有名な土地らしい。

 

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しばらく進むと、道の駅・下仁田に到着。

円形の建物でなかなかお洒落な道の駅だ。

 

待合所も広く、24時間解放されているようだ。

寝るには困らない。

 

今日はここで休むことにする。

 

ちなみに、このような場所で野宿をすると、夜は真っ暗だ。

というか、本来、夜は暗いものである。

都会のように真夜中でも明るい環境というのは、正常に休めないとさえ僕は感じる。

まあ、それが都会の便利さでもあるので否定はしないが。

 

車の音も聞こえない。

虫や鳥の鳴き声だけを聞きながら眠る。

 

[45日目・走歩行距離:39km]

 

 

<46日目(5/17)>

群馬県・下仁田町~群馬県・藤岡市

 

●下仁田発

午前7時、道の駅・下仁田を発つ。

 

今日の天気は快晴だ。

日差しが強い。

 

ところで、僕の肌はどこまで焼けていくのだろうか

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本格的な夏が始まる前にしては、

今年の時計焼けはなかなか良い出来だ

 

ランナーなら共感していただけるかもしれないが、毎夏この時計焼けを育てるのが密かな楽しみなのである。

 

 

●富岡市

脚の調子は悪くない。

左脛は相変わらず痛むが、1km6分台のペースで走れている。

 

平地が増えてきたのでスピードにも乗る

 

だが、こういう調子が良いと思ったときに怪我をしやすいというのが教訓だ。

調子に乗りすぎないように今日もあまり距離は踏まないようにする。

30kmちょっと進めば良いだろう。

 

富岡市の車道は広く、直線が続く。

これほど整然とした道を走るのは久しぶりだ。

 

●藤岡市

富岡市からさらに15kmほど行くと、藤岡市に達する。

 

群馬県と埼玉県の境にある町だ。

 

ところで、群馬県は車の保有率が全国上位であるため、車の運転が荒いと聞いたことがある。

その話を聞いて正直、群馬はあまり長く走っていたくないなと思ったが、案外それほど運転は荒くないと感じた。

むしろ道を譲ってくれるドライバーが多い

 

あくまで、群馬の端っこしか走ったことのない自分の感覚に過ぎないが。

 

しかし、「百聞は一見に如かず」とはこのことだ。

 

ネット上で嘘とも本当とも分からない情報が錯綜する現代、これからは「自らの経験」「足で稼いだ情報」というのが強い説得力を持つ時代になるはずだ。

 

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上は藤岡市内のとあるファミリーマート

イートインコーナーが、完全にカフェ化している。

Wi-Fiも使え、充電もできる。

 

コンビニはどこまで便利になるのだろうか

 

 

そして今夜は群馬藤岡駅で休むことに。

 

お洒落な若者の出入りが多い

都心からの帰りだろうか。

 

東京が近づいてきたことを少しずつ感じる。

 

[46日目・走歩行距離:30km]

 

 

日本縦断ラン 43~44日目(長野)

<43日目(5/14)>

長野県・松本市~長野県・長和町

 

●松本市発

松本市のカンデラゲストハウスを出発。

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脚の状態は何とか走れるまでは持ち直してきた

 

今日の目的地は、長野県・長和町

 

松本市から長和町へ行くには、二通りの道がある。

車通りが多い三才山のルートか、険しい道のりの扉峠を越えるルート

 

最短ルートは恐らく扉峠を越えるルートだ。

県道なので、国道よりは静かに走れるだろう。

ということで、扉峠ルートを選択

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松本市を抜けると、すぐに山並みの風景が広がる。

交通量が一気に減り、走りやすくなる。

ここから約20km上り坂が続く

 

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ふと、このブログに走っている写真を載せてないな、と思ったので、

交通量が少ないここらでパシャリ。

髭が伸びて、小汚くなってきた

 

 

走りながら動画を撮って、旅中の様子を発信すれば、よりメディアとしての質は高まるのだが。

少々キャパオーバーになるので、追々ということにする

 

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山が夏山へと変わっていく

新緑がまぶしい。

気温は高いが、いたるところに流れる滝が涼みを生む。

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道は次第に狭くなり、傾斜もキツくなってくる。

走るペースが1km7分、8分、8分半、と自然に落ち込んできた。

 

ペースはゆっくりだが、変わりゆく山道の風景を眺めながら走っていると、時間が過ぎるのが早い。

 

 

●23歳の誕生日

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私事ではあるが、本日5月14日は僕の誕生日だ。

23回目の誕生日は信州の山道を黙々と走って過ごすことになった

 

まあ、僕らしいといえば僕らしい誕生日の過ごし方かもしれない。

 

またあっという間に一つ歳を重ねてしまった。

この調子だと、人生すらあっという間に終わってしまうのだろう。

 

今は毎日それなりに楽しめているし、まだまだやりたいこともある。

 

23歳らしく生きるとか、社会人らしく生きるとか言っても、未だにピンとこない。

そんな口先だけの宣誓よりも、ただ走り続けることで語りたい

 

淡々と山道を駆け上がりながら、そんなことを考える。

 

 

●県道67号線

県道67号線をしばらく上り続けると、行く手を阻むものが現れた。

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「通行止め」の案内標識。

 

マズい

もしこの道が通れないなら、ここまで走ってきた13kmを引き返して再び別のルートから長和町を目指さなければならない。

それは、あまりにも酷だ。

 

だが、よく見ると通行止めの期間は冬季に限ると書いてある。

通行止めの対象も恐らく車両だろう

 

とはいえ、半年間通行止めされているのだから、それなりに道も荒れているのだろうか。

 

まあ、軽いトレランのようなものだ。

 

※トレラン…トレイルランニングの略。登山道や林道などの不整地を走る新興スポーツ。

 

通行止めされているから、車も全く通らないのでかえって都合が良い

柵を越えて先に進む。

 

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なるほど。

半年間通行止めされるだけで、道路はこんなにも荒れてしまうのか。

 

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上り坂が延々と続く。

標高1600m程はあるだろうか。

ここまで来ると、鳥の鳴き声も遠くなってきた。

 

聞こえるのは、自らの足音と息遣い、それからバックパックが揺れる音。

そのリズムが妙に自分を集中させる。

 

人間社会らしい雑音はもう全く聞こえない

 

 

●長和町へ

扉峠を上りきる。

20km程走った。

 

左脛の痛みはあったが、意外と調子よく走れた。

 

上り坂であったからだろう。

上り坂では、大腿(太もも)などを使って走るので、膝下にかかる負担が少ない

 

しかし、下り坂になると話が違ってくる。

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これだけ急な下り坂であれば、どうしても膝下で踏ん張らなければならない

いわゆる「ブレーキをかける走り」だ。

そのブレーキを掛ける度に、あの左脛に激痛が走る。

 

時には後ろ向きに歩いたりして、その衝撃を和らげる。

 

旅ランを続けていくと、あらゆる走り方を習得できそうだ。

ずっと同じ走り方や体の使い方で40kmも50kmも走っていると怪我に繋がる

その場の状況に応じて走り方も変えていかなければならない。

 

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そして、扉峠を下りきり、長和町へ。

 

人界を離れた扉峠をようやく越えてきた僕には、この風景が大都会に見えた

 

 

●羽田家

この日は、福岡でお世話になっている走る税理士・羽田さんご実家に泊まらせていただく。

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ご両親はとてもフレンドリーで親切だ。

たくさん話をして、美味しい食事も頂き、楽しい時間を過ごす。

 

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羽田家のヤギ達も温かく迎えてくれた。

 

そして、突然の訪問にも関わらず、なんとサプライズの誕生日ケーキが。

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まさか、こんな形で祝ってもらえるとは。

展開が予想外過ぎる。

 

本当にありがとうございます

少し奇妙だけれど、素敵な誕生日だった。

 

[43日目・走歩行距離:34km]

 

 

<44日目(5/15)>

長野県・長和町~長野県・佐久市

 

●午前中は脚の様子見

 

昨日の扉峠を下る際に相当ダメージがあったようで、再び歩くのもままならない状態に。

一晩休んで少しはマシになったようだが。

 

先を急がず、この日の午前中は脚の様子を見ることに。

 

隣町くらいまではいけそうか。

 

●長和町発

なんとか痛みが治まってきたようなので、この日も先に進むことにした。

 

午前11時、長和町でお世話になった羽田家を発つ。

 

たくさん親切にしていただいた。

毎回言っているが、こうした経験が財産だ。

 

今回はお礼の手紙を渡すことくらいしか出来なかったが、これから何かしらの形で恩返ししていきたい。

本当にありがとうございました。

 

 

●立科町・佐久市

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この辺りになると、隣町へ行くのに毎回と言っていいほど峠がある。

 

長和町から笠取峠を越えて、立科町へ。

 

左脛の痛みは残っているが、腰高で大腿を使ったフォームを意識すればそれなりに痛みを抑えられる。

延々続く坂道を1km7分ちょっとのペースで走る。

これくらいゆっくりのペースであれば、問題なく走り続けられそうだ。

 

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立科町を走ったのも束の間、すぐに佐久市に入る。

 

高校時代、駅伝部で走っていた僕としては、

「佐久」と聞くとまず思い浮かべるのが、高校駅伝の強豪・佐久長聖高校だ。

 

大学、実業団に進んだ後も一流の選手として活躍するランナーが多い。

そんな素晴らしいランナー達を輩出した地を走っているのだなと、少々興奮しながら走る。

 

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道の駅・浅科(あさしな)で休憩した後、佐久市街へ。

 

今夜は天候が崩れるらしい。

カラオケを宿にとり休むことにする。

 

 

[44日目・走歩行距離:32km]

 

 

日本縦断ラン 41~42日目(長野)

<41日目(5/12)>

長野県・安曇野市

 

●完全休養

昨日、左脛の痛みを抱えながら、なんとかかんとか安曇野市に到着した。

どうやら、かなり負傷しているようだ。

患部が腫れ、熱を持っている

歩くのもままならないので、この日は完全休養とする。

 

もっとゆっくり行け、というメッセージなのかもしれない。

 

●地球宿

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先日から泊まっているこの宿の名は「地球宿」

実は、1年ちょっと前、ゲストハウス巡りをしていた際に一度訪れている。

今回は二度目の宿泊だ。

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右端がオーナーの望三郎さん。中央が筆者。左端がスタッフの健太郎さん

今回も温かく迎えてくれた。

 

地球宿のコンセプトは、「生産のある暮らし」

 

消費ばかりを繰り返す暮らしから生産のある暮らしへ、という思いから

農業に取り組み、半自給自足の生活を送っている。

 

高原の厳しい環境で育つ安曇野野菜はどれも美味しい

 

だが、ここにいると、それらが生産されるまでには大変な苦労があることも垣間見える。

 

コンビニ・スーパーに行けば、いつでも安く食事を済ませられる。

普通に過ごしていれば、食には困らない時代だ。

 

しかし、実はそれが当り前ではないということも薄々と分かっている。

 

コンビニが便利であることは間違いない。

この日本縦断ランもコンビニがなければ、相当厳しいものになるだろう。

だから、その便利さは大いに活用して良いと思う。

 

だが、その便利さの裏にはどんな背景があるのだろう

 

特段、日々の行動を変えるわけでもない自分が偉そうなことも言えないが。

 

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…と、いきなりシビアなことを書いてしまったが、

とてもアットホームな雰囲気の宿で居心地が良い

(上の写真は前回訪れた時のもの。)

 

安曇野の大自然の中、人の温かみに触れながら旅の疲れを癒す

 

 

●安曇野

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「安曇野」という地は、かつて九州から流れてきた人々が作った集落だそうだ。

九州にゆかりのある穂高神社もある。

 

九州から長野までというと遠いような気もするが、交通機関も未発達の昔から渡る人もいたのだ。

現に自分が脚だけでここまで来てみると、当時を疑似体験している気になる

 

もちろん、道路の状況などは今と比べ物にならないだろうが。

 

 

●台風

そういえば、台風が日本列島を北上しているらしい。

テレビなど見ていないので、そういった情報が全然入ってこない。

 

安曇野でも午後から雨が降りだした。

ちょうど今日が休養日で良かったのかもしれない。

 

明日には、少しでも脚の状態が良くなっていることを祈りつつ休む。

 

 

[41日目・走歩行距離:0km]

 

 

<42日目(5/13)>

長野県・安曇野市~長野県・松本市

 

●安曇野発

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2日間お世話になった安曇野を発つ。

まだ左脛の痛みは残っているが、完治するまで待っていてもキリがないので、様子を見ながらゆっくり前へ進む。

その代わり、今日はウォーキングのみだ。

とりあえず、隣町の松本市まで行って様子を見よう

 

地球宿の方々に見送られ、出発。

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安曇野の田園風景の中をゆっくりと歩いていく。

 

天気は快晴、気温も温暖だが、台風の影響で依然風は強い

風に煽られると、左脚の痛みのせいで踏ん張り切れない

 

何たる貧弱さだろう

 

やはり、今日は松本まで行ければ十分か。

 

 

●松本市

13km程歩き、松本市に到着。

 

国宝の松本城は、松本駅のすぐ近くにある。

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当時としては珍しい平城だ。

 

人は多過ぎず、天気も良かったので、ここのベンチでしばし休憩。

ここに来るまでの道、最後の方は再び脚を引きずりながら歩いていた

たった13kmでもかなりくたびれた

 

 

●カンデラゲストハウス

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松本市での宿はここ、「カンデラゲストハウス」

 

地球宿のスタッフの方たちに紹介されて訪ねてみた。

 

味噌蔵を改装し、

若いスタッフ中心に運営している素敵な宿だ。

 

また、地域密着型のゲストハウスとして、

イベントを開催すると地元の人々も集まるそうだ。

 

いわゆる「町おこし」のポイントは、地元の人々と外部の人々の交流にあるという。

そういう意味では、ゲストハウスが地域活性化に担う役割は大きいのかもしれない。

 

スタッフ、ゲストは皆フレンドリーで和やかな雰囲気。

夜はリビングで団欒して過ごした。

 

ゲストハウスの運営は個人的にとても魅力を感じる。

世界中から面白い人がやってくるからだ。

 

大学3年時、カナダを旅していたときにゲストハウスのオーナーが言っていた言葉が忘れられない。

 

“I love my job.”

(私はこの仕事が大好きだ。)

 

お金が無くなったら、ゲストハウスで働いて居候する旅人も多い。

そういう道も見据えてのんびり構えてみよう。

 

さて、明日は脚の調子はどうなっているだろうか。

そろそろ走りたいところだ。

 

[42日目・走歩行距離:14km]

日本縦断ラン 39~40日目(長野)

<39日目(5/9)>

長野県・白馬村~長野県・大町市

 

●白馬大池駅発

午前4時半起床。

白馬大池駅での野宿はなかなか厳しかった。

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肘掛

これのせいで、かなり歪な態勢で寝ることになる。

そして、姫川のすぐそばということもあるだろう、夜はかなり冷え込んだ。

気温は分からないが、感覚的に真冬並みの寒さである。

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この場でじっとしていても寒いだけなので、外が少し明るくなってきたところで出発する。

指の感覚がなくなるほどに寒い。

 

●白馬村中心へ

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日本アルプスで目にした日の出は、神々しいほどに美しかった

 

「美は言葉に表せない。」

とはこのことだ。

 

ただただ、目を奪われる。

吸う空気が美味しい。

 

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北アルプスの美しい山並みが続く。

およそ日本のものとは思えない。

まあ、僕の中での「日本」だが。

 

早朝の静けさが一層、僕の心を平穏にする。

 

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白馬駅に到着。

村全体が綺麗に整備されていて、統一感のある街並みだ。

そこに身を置いているだけで気分が安らぐ。

 

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恒例の無料足湯

いや、改めてみると靴下焼けがひどい

これ、ちゃんと靴下は脱いでいます。

 

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気温は10℃

昼前で日が昇ってるにも関わらず、この寒さだ。

日本は広い。

場所によって天候も全く異なるのだから面白い。

 

●青木湖~木崎湖

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白馬村を抜けて、大町市を目指す。

その道中にある二つの大きな湖が、

青木湖木崎湖だ。

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癒しの風景が続く。

ようやく気温も上がってきて、快適に走れるようになってきた。

体力が無限にあれば、いつまでもこの風景の中を走っていたい

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長野名物のおやき

太陽の光を反射させて輝く木崎湖を眺めながら頬張る。

ロケーションも相まって、実に美味い。

 

●大町市

長野県は大町市に到着。

今日のゴールはここだ。

 

今日も夜は冷え込みそうだ。

野宿する場所探しが難航し、一時はゴミ収集場に寝ようとまで考えた。

結局、しばらく歩いて駅を見つけたので、ゴミと共に一夜を過ごす事態は免れた。

 

[39日目・走歩行距離:34km]

 

 

<40日目(5/10)>

長野県・大町市~長野県・安曇野市

 

●大町市発

ケータイの充電が切れていたので、駅近くのコンビニで朝食をとりつつ充電。

大町市から安曇野市を目指して走る。

 

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まずは、男性長寿の村・松川村を抜ける。

しかし、松川村に入ったのも束の間。

すぐ安曇野市に入る。

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うむ。

景色も良く、調子良く走れている。

 

・・・と思った刹那。

左膝にあの激痛が走る

9km程走ったところだった。

 

さらに左膝の痛みで身体バランスが崩れた結果、痛みが左脛にも転移する

かえって、こちらの方が激しい痛みに変化していく。

 

調子が良いときに限って、こういうことが起こる。

まあ、うまいこと調整するしかない。

 

●穂高

痛みが出たのは仕方ない。

まあ、ゆっくり行けよ。

ということなのかもしれない。

長旅では、解釈の転換が重要だったりする。

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道中に見かけたこちらの惣菜屋さん・デリデリに立ち寄る。

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手作り惣菜のバイキングが500円

美味しくてリーズナブル。

広いイートインスペースもあり、日本アルプスの景色を見ながら寛げる。

さらに、店員さんが親切にしてくれて差し入れまで。

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オススメの地元の道を教えていただき、温泉の入浴券までいただく。

 

いやあ、何が起こるか分からない。

脚を痛めて立ち寄ったお店でこんなに親切にしてもらえるとは。

怪我も捉え方次第である。

 

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デリデリの店員さんが教えてくれた案内に従って、山麓線へ向かう。

森の中に入っていくような道だ。

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・・・と思ったが、

この道、お洒落なカフェアートギャラリーが割と多い。

人の出入りもそこそこにある。

 

他の地域であれば、少し森に入ると、完全に手つかずの道になっているパターンが多い。

だが、この道は都会的な洗練さすら感じる。

それでいて、この穂高地区の自然豊かで静かな雰囲気を壊すことはない。

 

地域の自然資源を上手く活用しているな、と思う。

 

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それから、デリデリで頂いた入浴券を使って、温泉へ。

山の麓にある静かな温泉施設だ。

久しぶりの温泉に癒される。

左脛の痛みも幾分か癒されると良いが・・・。

 

●激痛と戦いながら

残念ながら、左脛の痛みは治まるどころか、次第に激しさを増していく。

炎症系の痛みだ。

動かさないのが一番良いのだが、この日は宿を予約していて、そこまではあと12km程歩かなければならない。

脚を引きずりながら先に進む。

 

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しかし、痛みは次第に増していく。

苦悶の表情で歩を進める。

歩くのもままならない。

本当に宿まで辿り着けるのだろうか、と不安が頭をよぎる。

 

あたりが少しずつ暗くなりはじめ、道も狭くなってくる。

左脚を引きずりながら、心細くなる。

 

そんな時に、地元のおじちゃんが

わざわざ車を停めて、

「どこ行くだ?乗ってけ。」

と声をかけてくれる。

 

気持ちは本当に嬉しかったが、目的地まであと3km

目と鼻の先である。

自分の脚で行きたい

 

その旨を伝えると、そのおじちゃんは

せめてこれだけでもと言い、信州りんごをくれた。

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嬉しすぎる。

本当に温かい人ばかりだ。

このりんごが絶品であったことは言うまでもない。

 

●生還

なんとかかんとか、この日の宿に辿り着いた。

最後はもう歩きとも言えないスピードであった。

痛みの酷さで言うと、この日本縦断ランで最も辛かった

 

だが、なんとか到着できてよかった。

しばらく休む必要がありそうだ。

 

 

[40日目・走歩行距離:30km]

 

 

日本縦断ラン 37~38日目(新潟~長野)

<37日目(5/8)>

新潟県・糸魚川市にて休養

 

●発信することについて

今更な感じもするが、なぜ僕がブログ等で発信し続けるのか、ということについて
言及してみたいと思う。

走りながら旅をするだけでも、かなり体力を使うので、その上ブログも書き続けるというのは、
なかなか骨が折れる。

走るだけの一日の方がシンプルで良い気もする。

それでも、自分が発信し続ける理由は何だろうと考えてみた。

 

(1) 人がなかなかやれない経験を記録として残しておきたいから。

一番に思いつくのはこれだろう。

「日本縦断ラン」という貴重な経験を記録として残しておきたい。

至極、単純な理由である。

 

(2) 自分の報告を楽しみにしてくれている人がいるから。

そして、なぜその記録を人にシェアするのか。

別にブログやSNSで発信しなくても、自分だけの記憶として残しておくという選択肢もある。

 

だが、嬉しいことに

「ブログ読んでるよ。」

「旅の報告、楽しみにしてるよ。」

といった声を頂く。

 

そうか。

自分の経験を他人とシェアすることが一つの価値になるのだと僕は思った。

 

SNS等が発達した現在、情報発信はいとも簡単にできる。

逆に、発信をしないということは、応援してくれる人や報告を楽しみにしてくれている人に対して不義理な行為なのではないかと思う。

 

(3) 自分を客観視するため。

僕は、文章を書くことが割と好きだ。

別に大好きとまではいかないが。

ただ、文章を書くと頭の中が整理されるというのは本当のことのようで。

何となく思っていたことや感じていたことが、文章の中で言語化されることで初めて、自分で自分の考えていたことが理解できることもある。

その点で、僕は

思考=言語化すること

というふうに考えている。

 

そして、ものごとを言語化する過程で、人はその経験、出来事、感情を客観視することになる。

 

走っていて、大変なことや辛いときもある。

だが、それを文章として言語化してみると、そのときには既に、ものごとを客観的に捉えている。

「言葉にしてみると案外、大したことなかったな。」とか

「振り返ってみると、良いネタになったな。」とか、思えるものだ。

 

こういったプロセスにおいて、いわゆる思考の整理が生じる。

僕はその感覚が、面倒くさくもあり、楽しかったりするのだ。

 

 

以上が、僕が情報発信をする主な理由であるが、

ここで断っておきたいのは、僕は別に

「走って日本縦断してるんだぜ。凄いだろ。」

と自慢したいわけではないということだ。

まあ、全くその気持ちがないわけでもないが、それは重要な要因ではない。

 

走って旅をするというのは、僕自身が勝手にやりたいと思ってやっていることだし、

発信などしなくても十分に楽しめることだ。

むしろ、オープンにすることによる気苦労も正直ある

 

ただ、発信し続けることの意義を重視しているだけである。

 

自分のやりたいことやその思いを発信することで、新たな出会いがあったり、それが自分のやりたいことの実現に繋がる

まさにこの「日本縦断ラン」がそうだ。

そして、前述したように自分の発信を楽しみにしてくれている人がいるというのが、何より意義深い。

 

拙い発信ではあるが、今後もお付き合い頂けるとこの上ない喜びである。

 

[37日目・走歩行距離:0km]

 

 

<38日目(5/9)>

新潟県・糸魚川市~長野県・小谷村

 

糸魚川発

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午前、5時半。

新潟県・糸魚川を発つ。

国道148号線に乗って、姫川沿いに長野県へ向かって南下する。

 

この道は、日本を東西に分かつ大断層・フォッサマグナの境界線でもある。

日本列島の大地の構造を意識しながら走ってみるのも面白い。

地質学なんて全く興味のなかった自分がこんなことを言うのだから、旅の影響力というものは侮れない。

 

●フォッサマグナ

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ここがフォッサマグナの西の境目

 

フォッサマグナとは、目に見えない巨大な溝である。

その深さは約6000mだそうだ。

1600万年前は海であったところに岩石が溜まってできている。

 

つまり、今自分が立っている地点を境に、

左側が4億年前の大地、右側が1600万年前の大地ということになる。

 

そのスケールの大きさを前に、ただ呆然とする。

たかだか1年間フラフラしていたって長い目で見たら一瞬の出来事にも及ばないのだ。

「大学卒業後、すぐに就職しなければ後はない」

と言う人もいるが、何をそんなに焦る必要があるのか。

 

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さらに、この場所は地球規模で見ると、

ヨーロッパプレートと北アメリカプレートの境目でもある。

 

これまた、なんというスケールの大きい話だ。

自分がどうしようもなくちっぽけな存在であることを痛快なほど思い知る。

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たかが日本縦断したくらいでなんてことはない。

きっと今目の前にしている日本アルプスからしてみたら、

アリがちょこっと進んだくらいのものだろう。

 

別に自分を凄い人間だと大きく見せる必要もない。

そうしたところで、自然という強大な力の前では無に等しいのだ。

 

●信越の山越え

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姫川に沿って、さらに南下していく。

見渡す限り、信越の山並み。

谷を流れる姫川の急流がこの大地を形作ってきたのだ、と実感する。

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実際にこの辺りは最近でも地滑りが起こっているらしい。

 

●長野県へ

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豊かな水と森に囲まれながら、新潟県と長野県の県境に達する。

信越の道は、トンネル・洞門が多い

1000m超のトンネルがいくつも連なる。

一番長い洞門トンネルは約6km続いた

流石、山の国だ。

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しかし、足下には気を付けた方が良い。

トンネルの壁面から森の水が染み出していて、地面が泥でぬかるんでいる

それだけならばいいのだが、トンネル内の灯りが少なく、車が通らないときは全く足下が見えないことがある。

ヘッドライトがあると便利だ

 

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しばらく走ると、道の駅・小谷が見えてくる。

小谷と書いて、「おたり」と読ませる。

そう言われなければ、「おたに」と読んでしまうところだ。

 

ここから、温泉スキー場が増えだしてくる。

 

●白馬村

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午後になって雨が降り出す。

それほど強い雨でもないので、そのまま走り続ける。

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雨が滝の流れをより一層強くする。

 

途中、雨の中をバカでかいリュックを背負って走る自分を心配してくれたのか、

「兄ちゃん、乗ってくー?」

と車から声をかけられる。

 

ヒッチハイクしてもないのに向こうから乗せてくれるなんて。

雨風が冷たかったが、その気持ちが温かい。

 

だが、こちらは「日本縦断ラン」なので、車に乗ってしまえば元も子もない

気持ちだけ有難くいただき、先へ進む。

 

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そして、白馬大池駅に辿り着く。

白馬村はスキー場が多く、冬の時期はスキーをしに人が集まるそうだ。

今日は既に走歩行距離が40kmを超えているので、ここで休むことにする。

 

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駅内で、駅ノートなるものを発見。

この駅を訪れた人たちが、老若男女問わず、このノートに書き込んでいて面白い。

中には、上手なイラストを描いている人もいる。

 

せっかくなので、僕も書き込んでみる

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実は、僕も絵を描くのが好きで、ふとその血が騒ぐ。

 

今後、長野県・白馬大池駅を訪れる機会があったら、そこの駅ノートを覗いてみてほしい。

 

[38日目・走歩行距離:43km]

 

 


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日本縦断ラン 35~36日目(富山~新潟)

<35日目(5/6)>

富山県・富山市~富山県・入善町

 

●富山市発

富山から先は、一旦新潟県南部まで北上し、そこから再び内陸を通って東京を目指すルートだ。

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国道8号線に沿って、越中の道を北上していく。

常に立山の景色を眺めながらのランだ。

気温は少々高いが、乾燥しているので、それほど不快感はない。

気持ちよく走ることが出来る。

 

●メリハリのある旅ランを

この日は淡々と走っていた。

だいぶ、膝の痛みも治まってきて、ある程度持続的に走れるようになってきた

 

日本縦断ラン2~4週目あたりは、少し走っては脚のあらゆる箇所が代わる代わる痛んでいたので、まともに走れていなかった。

 

リズムよく走れるようになると、
走れるときに一気に走ってしまい、日中気温が上がる時間帯はしっかり休む

そして、日差しが弱まり出した頃に再び集中して走るほうが良い。

メリハリがあった方が、怪我もしにくい気がする。

 

ということで、この日は富山県・魚津市にて、昼の休憩を取る。

新潟県は近い

 

 

●現実逃避

しかし、休憩中何をしているのかという話。

 

僕の場合、本を読んだりただボーっとしていることが多い。

我ながら、何をしているのかと、ふと思う。

 

日本縦断ランなぞ、

ただの現実逃避に外ならないのではないか、と。

 

走っているときは、走ることに集中しているので余計な雑念がなくなるから良い。

考え事をして走っていたとしても、走っていると脳内は楽観思考になる

大抵の場合、結論は「ま、いっか」である。

 

しかし、走っていないとき、すなわち脳が正常な状態のときはそうもいかない

いろいろ考えてしまう。

時には消極的な方向へ。

ひとたび走るのを止めると現実に引き戻されるかの如く、である。

 

そう考えると、人間立ち止まることの方が勇気が要るのかもしれない。

毎日忙しく過ごしていれば、余計なことなど考えなくて済むのだ。

そして、「忙しいけど、充実している。」などとSNSに投稿すれば、周りからは褒められ、自己の承認欲求は幾分か満たされるだろう。

 

話が少々ずれたが、この日の休憩中もそのようなことを考える。

 

結論は、開き直るしかない、進むしかない、ということだ。

この場でいくら悩んでいても、答えは出ない

 

それに、現実逃避で良いじゃないか。

夏目漱石『草枕』で云うところの“非人情”とでも云おうか。

人界=現実からの解脱が、美を感じるには欠かせないという。

 

そうだ。

漱石の『草枕』も、芭蕉の『奥の細道』も、

現実逃避から生まれた傑作なのである。

 

というのが、

読んだばかりの『草枕』に慰められた僕の戯言なわけである。

 

そして、再び走り始める。

 

●入善町

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黒部市を経て、入善町へ到着。

今日のゴール地点だ。

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国道から少し外れたバス停で野宿をする。

北陸に入ると、バス停は屋根があるところが多いので、野宿する場所にはあまり困らない。

 

[35日目・走歩行距離44km]

 

 

<36日目(5/7)>

富山県・入善町~新潟県・糸魚川市

 

●入善町発

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だいぶ、野宿がしやすい気温になってきた。

平地に降りてきたこともあるだろう。

 

バス停で地元の方と少しお喋りしてから、入善町を出発する。

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山口県以来、1ヶ月ぶりに日本海を眺めながら走る

 

 

●新潟県突入

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小高い峠をひとつ越えると、

富山県と新潟県の県境が見えてくる。

新潟県・糸魚川市に突入だ。

 

新潟県なんて、九州人からすると、心理的にも遠いが、まあ、来てしまった。

 

●道の駅・市振での出会い

かの松尾芭蕉が旅中に休憩したという市振

ここの道の駅で、チャリで日本一周中の青年に会う。

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走っている道中、チャリ旅中と思われる人には結構良く会うのだが、

こうして、偶然同じ場所で休憩するのも何かの縁だ。

 

聞いてみると、宮崎出身という。

まさか、ここ新潟で九州人に会えるとは。

 

ちなみに、僕の地元・奄美大島の訛りと、宮崎の訛りは似ていると思っている。

 

彼のたびのスタイルは、ほぼ自給自足

荷物も多くて大変そうだが、その分、旅中にお金はほとんどかからないそうだ。

だから、旅の期間を定めてもいないらしい。

 

お金をかけても旅は出来るし、お金をかけなくても旅は出来る。

やり方次第なんだろう。

100人いたら100通りの旅がある

 

お互いの旅の無事を祈って別れた。

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●天下の険・親不知(おやしらず)

次に立ちはだかるは、北陸道・最大の難所といわれた親不知(おやしらず)の崖道。

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日本アルプスの西の果て

日本を東西に分断する山脈が日本海に沈みこむ地である。

 

上のような崖道が15km程続く

崖なのでさすがに道が狭く、危険なところもあったが、景色は格別だ。

日本列島の悠久なる歴史に圧倒される

 

ちなみに、親不知(おやしらず)の名前の由来は、

この道を親子で通るとき、互いに気にかけることもできないほどの険しい道であったからだそうだ。

 

明治時代に、北陸道が整備されたときの喜びの句が崖面にも刻まれている。

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如砥如矢(とのごとく やのごとし)

 

今でこそ、観光地として歩くことが出来るが、今日に至るまでの道路整備に尽くした先人たちに感謝しなければならないだろう。

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●糸魚川市街

15km程続いた親不知の崖道を抜けて、糸魚川市街に辿り着く。

糸魚川沿いには、日本を東西に分かつ巨大な断層・フォッサマグナがある。

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遠くから見ると奇麗なものだが、これから山脈を越えて走ると考えると少し恐ろしい。

 

再び、山越えの日々が続きそうだ。

 

 

[36日目・走歩行距離37km]

 

日本縦断ラン 33~34日目(富山)

<33日目(5/4)>

富山県・南砺市~富山県・富山市

 

●高原で迎える朝

高原で迎える朝は、清々しかった。

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朝起きると目の前に広がる山並み。

なんと贅沢な。

さすがに夜は多少冷え込んだが。

 

そして、この山奥の道の駅で車中泊をする人も意外と多い

この156号線を走っているとキャンピングカーをよく見かけるのだが、

今流行りのレンタル・キャンピングカーだろうか。

最近はかなり手頃に快適なキャンプや車旅が出来るそうだ。

 

●復活の兆し

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午前6時半。

道の駅・平を出発し走り始める。

 

今日はなんだか調子が良い。

下り坂ということもあるが1km6分のペースで順調に走れている。

左膝の痛みも全くではないが少ない。

 

一日の走歩行距離を40km程度に落としたことと、フォーム改善に取り組んだことが功を奏したようだ。

何事も試行錯誤だ。

 

日本縦断ランを始めた当初は、自らを買い被り、毎日50km走ってやろうと意気込んでいたが、身の程知らずであったということか。

そこはマラソンの練習と同じで、段階を踏んで距離を伸ばすなりした方が良いみたいだ。

フォームに関しても、
マラソンを走るフォームと、旅ランのフォームは違う

早く走るフォームと、ゆっくり怪我をしないで走るフォームの違いと言っても良い。

 

旅ランはまだまだ未開の分野だ

自分で考え、解決策や突破口を探していくことがまた面白い

 

この日は午前中に23km走った。

連続で20km以上走ったのは久しぶりだ。

 

●砺波市

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庄川をずっと下ってきた先にあるのが、富山県・砺波市だ。

岐阜から続いてきた山道もようやく終わり、平地になる。

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愛知県からちょうどまっすぐ日本列島を縦走し、日本海側に辿り着いた。

これまで通ってきた山道とは打って変わって、これからは港町になっていくわけだ。

当たり前のことだが、地図って本当に正しいんだな、と思う。

先の伊能忠敬が極めて精巧な日本地図を描き上げた偉業に改めて頭が下がる

 

●富山市

砺波市から東へ進むこと20km程。

砺波市と富山市の間には大きな峠がある。

その峠を越えると、立山の景色とともに富山市街地が見えてくる。

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夕方からは天気が荒れそうだ。

しかし、バックの山脈が美しい。

九州や中国の山とは全く異なる。

第一、それらの山頂に雪を見ることはなかった。

 

素晴らしい景色は、疲れた体を癒す

 

 

夜は雨がかなり大降りになった。

ここ最近、野宿が続いていたので、今日はネットカフェに泊まる。

少々走りすぎたようだ。

シャワーを浴びた後、沈み込むように眠った。

 

[33日目・走歩行距離・50km]

 

 

<34日目(5/5)>

富山県・富山市

 

●福岡で知り合ったランナーとの再会

僕が今回、富山に立ち寄ったのは、

北陸に行ったことがなかったからということと、

この方に会うためだ。

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福岡で知り合ったランナーの東さん

同じランニングクラブの方だ。

今回、わざわざメッセージを頂き、お会いできた。

 

ちなみに、待ち合わせた富山駅は、北陸新幹線開通に伴い、この春改装したばかりとのこと。

 

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駅近くの環水公園というところまで案内してもらい、一緒にジョグ。

一周5kmの風光明媚な公園だ。

 

ただ、東さんも先日山道を走ったばかりということで、疲労が溜まっているそう。

話をしながら、お互いゆるゆるラン

 

リュックなしで走ると軽い軽い。

軽すぎて、違和感を感じるほどだ。

 

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素敵なランをご一緒できて良かったです。

ありがとうございました。

 

●白川郷で出会った旅人

今日の午後からは富山市内でゆっくりする予定だ。

白川郷で出会った渡邊さんという方が、親切にも、富山市内の自宅アパートに泊めてくれるとのことで、お言葉に甘えさせていただいた。

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渡邊さんも、国内および海外のあらゆるところを旅した経験をお持ちだ。

旅をしているということ自体はさほど珍しいことでもないが、渡邊さんも僕と似たタイプで、チャリ旅野宿など、いわゆる自力の旅にこだわる。

(僕なんか、まだまだペーペーだが。)

 

そして、とにかく物知りだ。

たしか、米国のことわざにこんな感じのものがあった。

 

Travel is the most educational in your life.

(旅は人生で最も素晴らしい教材である。)

 

旅をしていると、自分の無知さを痛感するものだ。

初めて見聞きするような地名ばかりだし、位置関係もよく分かっていない。

その土地の歴史だってよく知らなければ、地形がどうなっているのかも分からない。

 

そういった未知の領域に遭遇する度に、

「自分は何も知らないんだな。」

「もっと勉強したい。」

という気持ちが強くなる。

 

それは、旅をしながら学べるものかもしれないし、本を読んで学ぶものかもしれない。

 

世界はとてつもなく、広く、深い

人生はいつまでも勉強、そして冒険である

 

人は一生かけて、どれだけ世界のことを知れるのだろう。

 

[34日目・走歩行距離13km]

 

日本縦断ラン 31~32日目(岐阜~富山)

<31日目(5/2)>

岐阜県・荘川~岐阜県・白川郷

 

 ●ひるがの高原発

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ひるがの高原の朝は冷える

 

しかし、高原ならではの乾いた空気に、近くに流れる滝の潤いがかすかに風に混じっていて心地が良い。

 

走るのにも呼吸がしやすい

 

時刻は午前7時

世間ではゴールデンウィークが本格的に始まる頃だが、まだ交通量は少ないので、安全に走れる。

 

 

●御母衣湖・荘川桜

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10kmほど走ると、御母衣(みぼろ)湖という大きな湖畔が現れる。

地図で確認すると、10km程の長さがある大きな湖だ。

キャンプ場としても人気らしい。

朝早くから、人がポツポツ集まりだしていた。

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この御母衣湖の奥に白山の山並みが見えてくる。

富山へ行くには、あそこを越えなければ。

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御母衣湖沿いにある荘川桜も見ものだ。

桜のシーズンとしてはピークを過ぎたが、まだ散ってはいない。

白山をバックに美しい景色を眺めることができる。

 

 

●飛騨路

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御母衣湖を越えて、飛騨路をずっと進んでいく。

相変わらずアップダウンの多い峠が続く。

しかし、その分、景色は美しい。

あらゆるところで、庄川の力強い清流を眺めることができる。

その力強さは、僕のクタクタになった脚に喝を入れているようだ

 

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そして、待望の道の駅・飛騨白山

この日は朝食をとらず3時間以上走ってきたので、久々の道の駅はオアシスのように思える。

 

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昼食に食べたのは、山菜そば

飛騨を流れる良質な水から作られたそばは絶品。

疲労も相まって、本当に美味しかった。

 

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白川郷まで、あと15km。

 

 

●白川郷の合掌造り集落

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白川郷の合掌造り集落は言わずと知れた世界遺産だ。

 

やはり世界遺産。

人の多さが尋常ではない

観光バスの出入りも絶えることがない。

 

かつて、この地域では当たり前の風景だったのかもしれないが、

「世界遺産」という箔がつくだけで、こんなにも多くの人が出入りするようになるものか。

 

これまでの道のりは殆ど人がいなかったところに、急に人が増えだすと、

少し不思議な気もする

 

せっかくの世界遺産なので、じっくり見て行っても良かったが、

人が多いところにあまり無理して行こうとは思わない。

合掌造り集落は、遠くから眺めて終わりにした。

 

これは僕の偏屈な癖のようなものだが、

奇麗な景色や自然を目前にしても、人が多いと興ざめしてしまう

別にその場所に魅力を感じないわけではないのだが、感動が半減してしまうのだ。

 

とはいえ、人の流入が増えることで地域経済が潤うのは言うまでもない。

物事は捉えようであるから、別に「世界遺産」を否定するわけではない。

ただ、観光業を考える上で、

「世界遺産に登録されれば、はい、全て解決。」

というわけにはいかないだろう。

 

 

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それからほどなくして、道の駅・白川郷に到着。

今日はここで野宿か。

 

久々のwi-fiスポットがある。

3日ぶりくらいにメッセージを確認。

何人かから、生存確認のメッセージが届いていた

 

ご心配おかけしました。

無事に生きてます。

今日は世界遺産の里・白川郷で野宿します。

 

[31日目・走歩行距離42km]

 

<32日目(5/3)>

岐阜県・白川郷~富山県・南砺市

 

●白川郷発

道の駅・白川郷では、久々のwi-fiスポットがあったので、ここで溜まっていたブログ更新等を済ませる。

 

世間は、ゴールデンウィークだ。

どんどん人が集まってくる白川郷で、黙々とPC作業。

結局、午前中いっぱいは作業で終わってしまった。

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昼食は、熊肉うどん

この辺では、熊肉を食べるらしい。

 

そして正午、暑さがピークに向かう頃にスタート。

異常に身体がダルく重い

今日はウォーキング中心であまり無理しないでおこう。

 

そう思いながら先に進む。

 

 

●気温30度

 

ここ数日、日中の気温が高くなってきた。

この日は30度まで気温が上がる

 

疲労で体調が優れないこともあって、長時間日差しを浴び続けるのは少々効いた。

しかし、南国で育ったので、耐熱性には自信がある

これくらいで倒れていられない。

 

相変わらず、変な意地っ張りだ。

 

 

●岐阜から富山へ

しばらく歩いていくと、ついに岐阜と富山の県境が現れる。

 

岐阜を北上する旅路は長かった。

木曽三川が流れる美濃地方、山に囲まれた飛騨地方。

たくさんの人と出会い、親切にしてもらった。

良い旅の思い出だ。

 

さらば、岐阜

 

…と、思いきや

 

実は、この岐阜と富山の県境は非常に入り組んでいる

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「この先 川を渡るごとに 県境がかわります」

 

つまり、岐阜と富山の間を何度も行き来するわけだ。

県境の線引きが細かいのは、

世界遺産である合掌造りが岐阜と富山にまたがっているためだろうか。

 

それにしても、この飛越峡合掌ライン、非常に景色が良い。

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飛騨の山々の間を流れる庄川

渓谷に架かる大橋がいくつも続く。

道中、何度も脚を止めて、その雄大な景色に見入ってしまった。

 

ここは、国道156号線

ドライブコースとしても人気のようで、ツーリングバイクも多い。

それでも、混雑するほどではないので、比較的安全に走れる。

 

国道156号線を走る2泊3日のランニングツアー

なんていうのもまた面白いのではないだろうか。

 

●五箇山の合掌造り集落

世界遺産に認定されている合掌造り集落は白川郷だけではない。

恥ずかしながら、そのことを日本に23年住んでいながら知らなかった。

旅は自らの無知さをも教えてくれる。

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こちらは、富山県に属する五箇山地区の合掌造り集落

白川郷のそれと比べると、人も多すぎずゆっくり眺められる。

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すぐそばには、合掌造りを模したバス停が

なかなか洒落ている。

 

●道の駅・平へ

日が落ち始め涼しくなってきた。

今更だがようやく身体が動くようになったので、もう少し先まで走ってみる。

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山、山、山。

本当に山ばかり続く。

さすが富山

名前の如く、山に富んでいる

 

山に囲まれた土地。

そこでは、まだ僕の知らない日本と出会えるかもしれない。

と、期待も膨らむ。

 

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幾重にも連なる谷を架ける橋を渡っていく。

富山は水にも富んでいる

 

ようやく辿り着いた集落にもコンビニはない。

昔ながらの集落の形が残っている。

子供は割と多いので、暗い雰囲気もない。

学校帰りの子供たちに勝手に昔の自分を照らし合わせてみる。

あの時は何もなかったようで、でも、振り返ってみると何かがあった。

今、自分は何を躍起になって探しているのだろう。

そんなに遠くにあるものでもないはずだ。

 

 

 

しばらく、集落はなさそうだ。

小さい商店で、夕食用に惣菜を買って食べる。

 

それから6km程進んだところに道の駅・平はある。

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地図では、次の集落は20km以上離れている。

今日はここで休もう。

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それにしても、こんなに標高の高いところで野宿するのは初めてだ。

山の気温差は激しい。

寝ている間に凍死していなければ良いが

まあ、だいぶ暖かくなってきたので大丈夫だろう。

 

[32日目・走歩行距離:30km]

 

日本縦断ラン 29~30日目(岐阜)

<29日目(4/30)>

岐阜県・美濃市~岐阜県・郡上八幡

 

●美濃発

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美濃市は、和紙が有名だ。

この旅、美濃の和紙がユネスコ無形文化遺産に登録が決定したということで、地元では盛り上がっている。

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そして、この昔ながらの街並みも粋だ。

うだつのあがる街並みである。

 

小さい街でも、魅力的なものがたくさんある。

日本の全ての地域が、それぞれの魅力を認識してアピールしていけたら良いなと思う。

 

と、簡単に言うものの現実はそう上手くいかない。

観光資源そのものはあるはずだが、難しいのは「見せ方」なのかもしれない。

 

とか思いながら、美濃を発ち、今日の目的地・郡上八万へ向かって北上を続ける。

 

 

●長良川

美濃から郡上八幡までは、156号線を上って、ずっと長良川沿いを行く

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まさに清流

 

間近で見ると、川の流れは激しい。

この辺りは温泉も多いようで、山と水に恵まれた地域のようだ。

 

道はどんどん山奥へ入っていき、交通量が減ってきた。

自然豊かな景色を楽しみながら走る。

山間部に入るにつれ、アップダウンが激しくなるが、あまり先は急がずマイペースに走る。

 

今日も30kmくらい進めれば良いだろう。

 

 

●日本のまん真ん中

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美並町は、日本の真ん中に位置している。

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とうとう、ここまで来たか。

出発点の九州はもう、かなり遠ざかってしまった。

 

気候も温暖になっていき、季節が変わろうとしている。

まもなく、福岡を出発してから1か月が経つ。

 

この道を選んでどうなるかはまだ分からないが、今のところ楽しくやれている。

 

藤が綺麗だ。

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●野生の動物たち

 

美並を抜けてひたすら北上して走っていると、

野生のニホンザルが現れた。

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野生のサルは初めて見たが、結構デカい

近づいても逃げる様子は全くなく、悠々とした態度を見せている。

 

最近、人間がサルに襲われる被害が増えているそうだ

 

そして、今目の前にいるサルは無表情でこちらを見続ける。

少しばかり悪い予感がしたが、とにかく敵意を見せないようにしよう。

 

ニコッと微笑みかけてみる。

 

サルは相変わらずこちらをガン見。

警戒している様子だが、逃げる様子もない。

 

先へ進むには、フェンス上にいるサルの真下を通っていかなければいけない。

仕方ない。僕は平静を装ってしれっと通り過ぎる。

ずっとサルの視線を感じる。

 

その後、振り返るとサルはまだこちらをガン見していた。

そして、けたたましく鳴き始めた。

「よそ者が軽々しくこんな場所歩いてんじゃねーぞ。」

とでも言っているのだろうか。

 

ともかく、何事もなかったので良かった。

 

しばらくすると、野生のイノシシにも遭遇。

すぐに逃げて行ったが、結構近かった。

 

スリリングな動物園のようだ。

 

 

●郡上八幡

道中、地元の小さいお店で脚を止める。

この辺はコンビニもほとんどなく、休憩できる場所が少ない。

 

店主のあばあちゃんが親切にしてくれて、しばし休憩させてもらうことに。

家族の話や地元ならではの話を話してくれた。

 

ネットで情報が簡単に得られる時代だからこそ、こうした生の情報や歴史話というのは価値があるように思う。

 

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そして、今日も目的地・郡上八幡に到着したのは夜。

 

なんとここにも、美濃で知り合った焼き肉店のオーナー・あきさんが紹介してくれた人がいる。

岐阜に来てから、まるでバトンリレーのように出会いが繋がる

 

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中地さん

とても気さくな方で、話していて笑いが絶えない。

急な話にも関わらず、得体の知れない自分と会ってくれた。

 

温泉に行き、夕食をご一緒する。

別れ際に

「会えてよかった。元気をもらえた。」

なんて言ってもらった。

 

ただのお世辞かもしれないが、こういう言葉はこの上なく嬉しい。

まだ、自分のやっていることが誰々のためになっているなんて断言するのはおこがましいが、自分も応援されるだけではなく、受けたものを還元できるような人間になりたい

 

ありがとうございました。

 

 

[29日目・走歩行距離29km]

 

 

<30日目(5/1)>

岐阜県・郡上八幡~岐阜県・荘川

 

●郡上八幡発

昨日は、郡上八幡駅で野宿をした

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駅はこんな感じで、屋根もあり、ベンチも多い

僕からしたら立派なホテルだ。

 

早朝5時半に出発し、白川郷を目指して、引き続き長良川に沿って走る。

しかし、白川郷までは80km。一日で行くには遠いので、途中どこかで泊まることになるだろう。

 

飛騨山地の中で何もなさそうなのが心配だが、まあ何とかなるだろう。

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道中は、ドライブをしている人やツーリング中のバイク乗りが多い。

皆、先を急いでいるわけではなさそうで、走るスピードはゆっくりだ。

ランナーにも優しい。

 

 

●峠ラン

飛騨山地が近づいてくると、さすがに峠が多くなる

急なアップダウンではないが、徐々に登っていく感じだ。

 

走るスピードは上がらないが、

開けたところに出ると、山並みを見下ろし、雄大な景色を楽しめる。

ここにはまだ桜が咲いている。

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ほどなくして、道の駅・大日岳に到着。

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日本で一番小さな道の駅らしい。

 

ここで、昼休憩。

高山ラーメンをいただく。

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あっさり醤油味で、疲れた体に沁みた。

 

156号線は山地が続くので、コンビニが少なく、頼りになるのは道の駅だ。

道の駅までの距離は標識にも書かれているので、それを目標にずっと走る。

 

ちなみに、岐阜県は道の駅の数が全国で2番目に多いそうだ。

 

 

●ひるがの高原

道の駅・大日岳からさらに156号線を上っていくと、

長良川最上流の夫婦滝がある。

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長良川は、だいぶ長い間、そばで走ってきたがここでお別れだ。

 

夫婦滝を通過し、さらに登っていくと、ひるがの高原に到着する。

キャンプ場で有名らしく、旅館も多い。

 

標高は1000mくらいだろうか。

まだ雪が溶けずに残っている

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この先は、またしばらく店などがないそうだ。

 

今日はここで休もう。

 

素泊まりできる民宿を探して泊まる。

高地での野宿は、夜にどれだけ冷えるか予想がつかない。

 

 

[30日目・走歩行距離43km]

 

日本縦断ラン 27~28日目(愛知~岐阜)

<27日目(4/28)>

愛知県・名古屋市~岐阜県・岐阜市

 

●旅仲間と

午前中、名古屋市内でもう一人会う人がいる。

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旅仲間の園田滉樹くん。

路上で写真を売りながら、日本中いろんなところ旅している。

今度は、北海道から鹿児島まで歩き通すそうだ。

 

写真も撮ってもらった。

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真っ直ぐな性格の持ち主で、彼と話すと自分の考え方も矯正されるようだ。

 

There is no problem, but only solution.

(問題なんてない。解決策があるだけだ。)

 

お互い頑張ろう。

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●名古屋発

名古屋でいろんな人に会い、たくさんのパワーをもらったところで、次は岐阜を通って、北陸を目指す

 

岐阜も富山もまだ行ったことがない。

どんな経験ができるのか楽しみだ。

 

まずは、名古屋から北上して岐阜へ向かう。

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道中にあった清州城

織田信長ゆかりの城だ。

 

戦国時代マニアの僕からしたら、ぜひ一目見ておきたい城だが、

本当にさりげなく建っていたので危うく見落とすところだった。

 

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トイレの男女マークも殿様・姫様仕様でなかなかしゃれている。

 

 

●岐阜県へ

そして、そのまま北上していくと、再び木曽川にぶつかる。

ここを越えると、岐阜県・笠松町だ。

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いよいよ初の岐阜県

どんなところだろう

 

まず変わるのが、やはり交通文化。

車がよく道を譲ってくれる

歩行者に対しても、車同士でも。

これは、ランナーとしては嬉しい。

 

 

●岐阜市での出会い

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ほどなくして、岐阜市に到着。

この周辺で宿を探す。

 

宿を探して岐阜市街のアーケードをウロウロしていると、若いお兄さんが声をかけてくれた。

その上、レッドブルまで。

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ヤバい。

岐阜、ええところだ

 

単純だ。

 

すると、その方の働いている飲食店のオーナーさんにも声をかけられる。

日本縦断ランについて一通り話した後、

「ウチの店に泊まっていきなよ」

ということに。

 

ヤバい。

やっぱり岐阜、ええところだ

 

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左がオーナーの聖訓(きよのり)さん

右が最初に声をかけてくれた仁太(にひろ)さん

 

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お店の名前は S(w)ing Singe (スウィング サンジュ)

細い小道に入ったところにあるお店で、地元の人でなければ分からないところにある。

なんだか一気に岐阜に入り込んだ感じがする。

 

絶品まかない料理をいただき、次から次へやってくる常連のお客さんたちと話をする。

聞けば、多くは地元の幼馴染や友達だそうだ。

店のスタッフともとても仲が良い。

 

そして、皆、強烈過ぎるくらいに面白い。

実のところ、ここでは書ききれないことがたくさんあるのだが。

 

結局、この日は翌朝5時まで、飲んで話して過ごす

当たり前だが、僕からしたら皆、初対面。

 

いやいや、こうした人の縁が本当にかけがえのない財産である。

 

いつも思うことだが、

旅をしていて最も印象に残る場所は、人との交流が深かったところである。

 

世界遺産や絶景スポットを見ても、確かに凄いとは思うが、

また来ようという気持ちになることは少ない。

 

ザ・観光地のようなところに行っても、

「ふーん、こんなもんか。」

「とりあえず行ったことはある。」

と、まさにスタンプラリーのような旅になってしまうことも多い。

 

だが、この岐阜での出会いのように、たくさん親切にしてもらったりすると、

それは間違いなく忘れられない経験となり、また会いに行こうという気持ちにもなる。

 

 

[27日目・走歩行距離35km]

 

 

<28日目(4/29)>

岐阜県・岐阜市~岐阜県・美濃市

 

●急遽、登山

昨晩、朝まで飲み明かしてしまったため、この日の出発は11時。

あまり距離は進めなさそうだが、お隣の美濃までは行ってみよう。

 

岐阜市街から少し歩くと、岐阜城がある。

織田信長の居城だ。

ここはぜひ見ておきたい。

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しかしこの岐阜城、金華山という山のてっぺんにある。

そこそこ険しい登山道を登らなければならない。

 

まあ、これからはスケジュールにゆとりがある。

普段使わない筋肉に刺激を入れる意味でもいっちょ登ってみよう。

ということで、急遽、登山

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1時間ほどかけて、天守閣へ。

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見晴らしは良い。

岐阜市が一望でき、長良川沿いに連なる山脈も美しい。

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ちなみに、僕が戦国時代マニアになったきっかけの一つは、

小学校~中学校時代にどハマりしたゲーム、カプコンの『鬼武者』シリーズ。

 

『1』と『2』では、この岐阜城(旧稲葉山城)がゲームの舞台だ。

小さいころからゲームで馴染みのある舞台を訪ねることができて良かった。

 

 

●美濃市

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岐阜城でけっこう時間を食ったこともあり、美濃市へ到着したのは夜。

 

実は、ここ美濃に、岐阜で聖訓さんが紹介してくれた人がいるので会いに行く。

 

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ユンさん

なんと全国高校サッカーで2位になったことがあるほどのアスリートだ。

美濃の生まれで、現在、焼き肉店を営んでいる。

これまた美味い。

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さらにこの後、知人が営む焼き肉店を紹介してくれて、再び焼き肉をいただく。

最近の食事がご馳走過ぎて恐縮だ。

でも、めちゃくちゃ美味い。

結局この日も、飲んで話して、深夜3時

 

美味しい食事に、素晴らしい人達との会話。

本当に忘れられない旅の経験だ。

 

出逢ってくれてありがとうございます。

またお礼をしに岐阜へ来ます。

 

 

[28日目・走歩行距離29km]