日本縦断ラン 81~82日目(宮城)


<81日目(6/21)>         

宮城県・仙台市

(福島県・南相馬市)

 

●福島県・南相馬市へ

 

昨晩、泊まった宿で誘われて急遽参加することになった南相馬でのボランティア

マイケルの運転で、福島県・南相馬市へ向かう。

 

自動車道の脇には、放射線量を示す看板が確認できる。

 

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南相馬市の鹿島にある仮設住宅に到着。

 

テレビでしか観たことのない風景があった。

仮設住宅は思った以上に小さい印象だった。

 

原発の放射能に関しては、情報が錯綜しており、どの情報を信用すれば良いのか分からない

仮設住宅の住人たちの中には、未だに先行きが見えないことに対する不安苛立ちを感じている人も少なくないという。

 

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今回のボランティアの内容は、仮設住宅の集会所でお茶会を開いてみんなでワイワイ楽しもうという簡単なものだ。

 

マイケル達は、4年前から仮設住宅の人達に食料や物資を配給する活動を続けてきたそうだが、

被災者とより深いコミュニケーションをとることも大事だということで、今回このような取り組みを初めて企画したのである。

 

 

ボランティアと呼んで良いのか分からないほど、普通に楽しんで、お茶を飲み、お菓子をつまみ、被災者の方々と話をしていた

 

僕は、「日本縦断ラン」の話をしたり、いつもやっている簡単なストレッチを教えたりした。

ボランティアの参加者には、外国人も何人かいるし、ヨガのインストラクターもいて、それぞれが自分の出来ることや、話せることを披露していた。

 

仮設住宅に住む人達が、こうした外からの刺激、あるいはエンタテインメントを少しでも楽しんでもらえたら、と思う。

 

 

●ボランティアを終え・・・

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僕たちの活動がどれくらい役に立ったのかは分からないが、

少なくともお茶会に集まってくれた方々の多くは、楽しんでくれたようだった。

 

ボランティアと言っても、実際にやったことは大したことはない。

「ボランティア」と声高に言うほどのものでもないかもしれない。

 

むしろボランティアをした側の人間が、逆に被災者たちから元気や力をもらうといった話をよく聞くが、

これは真実のようだ。

 

実際に震災を経験された方の言葉は重く、きっと当事者でない僕には想像も出来ないほど大変な思いをされていることと思う。

 

それでも、

「震災は酷い出来事だったけど、そのおかげで良いこともあった。」

そう語る南相馬の方たちには、強さと逞しさを感じた。

 

 

もちろん、被災者のすべてが立ち直ってるわけではない。

 

被災地の現状は一括りにできない

被災者の想いも然り、だ。

 

それは、マスコミの一元化された情報を鵜呑みにしていては分かり得ないだろう。

 

だからこそ、実際に被災地に足を運び、自分の目で見て、耳で聞くすることが大事だと思った。

恥ずかしながら、僕は被災地を訪れたことでようやく、震災という出来事にリアリティを感じた。

 

そうして被災地を訪れた人々がそれぞれの感性で感じたことを、それぞれの形で伝え、今後に繋げていくことが今の僕たちに出来ることなのだろう。

 

 

●仙台市~第二夜

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仙台市に戻る。

 

今夜は旅中で出会った鈴木さんご夫妻と会う。

写真を撮り損ねたが、夕食をご馳走していただき、たくさん話をした。

 

鈴木さんとは、山形県の山中で野宿をしているときにお会いした。

 

夜、山中のトイレで寝袋に包まっている僕は間違いなく不審者の姿であっただろうが、

それでも鈴木さん達は僕に声をかけた。

 

なんでも、その時僕が本を読んでいたから気になったそうだ。

何気ない行動でも、見ている人は見ているものだ

 

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採れたての新潟のイチゴまで頂いてお別れ。

梅鉢に戻って、みんなで頂いた。

 

[81日目・走歩行距離:0km]

 

 

<82日目(6/22)>

宮城県・仙台市~宮城県・東松島市

 

●仙台市発

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梅鉢を出発。

日本一周中のチャリダーにも会えたし、また素敵な出会いに恵まれたゲストハウスだった。

 

行ってきます。

 

次の目的地は石巻市

 

 

●塩釜~松島

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海風を浴びながらひたすら北へ走っていく。

 

多賀城から塩釜へと進んで行く。

内陸部に比べると、道も平坦なところが多く走りやすい。

街並みは途切れなかった。

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身体は軽い。

1km5分半のペースで軽快に走れている。

上手く疲労が抜けている感じがする。

 

その勢いで一気に20km走り、松島へ到着。

 

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『松島や ああ松島や 松島や』

 

と、ただ『松島』と連呼するだけの句が残るほどの景色だ。

 

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松島の中心街はすっかり観光地化している。

昼飯どきのおばちゃんたちの強引な客引きには少しうんざりした。

 

とはいえ、海のそばに建つ寺島々を結ぶ赤橋は、やはり風情がある。

 

少し外れへいくと、静かな港町も見える。

ここは静かだ。

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●東松島市

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松島の中心街を抜け、海沿いに進んで行く。

のどかな港町農道山道が続く。

 

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軽い峠を越えると、辺りの景色が殺伐としてきた。

 

そう、ここも津波の被害が大きかった地区である。

 

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今年の5月末に開通したばかりの新仙石線が見える。

 

 

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こちらは旧野蒜駅

現在はコンビニになっている。

 

線路は途切れ、津波の被害の爪痕がはっきりと残っている。

 

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当時の浸水の深さを示す印がある。

一階は完全に浸水してしまったようだ。

 

新野蒜駅はここより少し内陸側に建てられ、そこを新仙石線が通っている。

 

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45号線に合流すると、橋の向こうに街の建物が見えてきた。

ここは、鳴瀬

 

 

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綺麗な夕焼けで空が赤く染まっていた

被災地の荒れた景色を見てきたが、それでも空は息を呑むほど美しい。

良くも悪くも、人間は自然には敵わないのだろう

 

今日は陸前小野駅のベンチで野宿する。

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[82日目・走歩行距離:38km]

 

投稿者:

Kazuma Uehara

鹿児島県・奄美市出身。 1992年生まれ。 2015年、走って日本縦断を達成しました。

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