日本縦断ラン 83~84日目(宮城)


<83日目(6/23)>

宮城県・東松島市~宮城県・石巻市

 

●陸前小野駅にて

昨晩は、陸前小野駅の横にあるベンチで野宿。

5時半頃、そろそろ出発しようかと準備をしていたら声をかけられる。

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駅のすぐそばに住む菅原さん

 

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そして、ご親切に朝食を振る舞ってくれた。

朝の6時にビールという贅沢な朝。

 

この周辺も震災で大きな被害を受けた地区である。

写真を見せてもらいながら、震災当時の話もしてくれた。

 

当事者の生の声というのは、やはり重い。

本人は特に悲観的に話しているわけではないかもしれないが。

 

何でもかんでもネットで簡単に情報が手に入る時代だが、それらのマス情報を信用し過ぎるのはどうかと思う。

もちろん、それはそれで上手く利用すればいいのであるが、

 

足で稼いだ情報

出来るだけ生に近い情報

といった質の高い材料で、物事を語ったり、議論したりしたいものだ。

 

自分は遠くにいて、ネットで手に入る情報だけで物事を分かった気になるのはどうかと思う。

 

ちなみに、菅原さんは旅人を見かけると声をかけずにはいられないそうで、

以前も日本一周中のライダーを自宅に招いたらしい。

 

興味のある方は、陸前小野駅のベンチで寝てみると良い。

きっと声をかけてくれるはず。

 

●石巻へ

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午前9時に出発。

今日は石巻市を目指す。

 

曇り空の下、軽快に走り始める。

気温も丁度良く走りやすい。

 

ただ、復興関係の大型車が巻き上げる砂塵が目に入り痛む。

 

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8km程走って、石巻市に到着。

それほど遠くない。

 

予想以上に都会だった。

道の両脇に立ち並ぶ建物群と交通量の多さから街の熱気が伝わってくる。

 

さらに市街地の方へ進んだところで休憩をとる。

 

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こちらは、とあるトイレの水道。

お湯が出るという。

南国の人間には物珍しい。

 

 

 

今夜は石巻で人と会う予定がある。

それまでの間、Wi-Fi環境のあるところでブログの更新等を進める。

 

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その夜、お会いしたのは市原さん

福岡を出て、現在石巻市で社会人1年目として働いている。

 

大学が一緒というわけでもなく、しかも勉強会で一度しか会ってないのだが、

今回声をかけてくれた。

 

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石巻の海の幸を頂きながら、様々な話題で話した。

 

ちなみに、真ん中の写真は、ホヤという東北特有の海産物だ。

見た目は貝に似ているが、貝ではないらしい。

足が早いため、この付近で新鮮なものを食べるのが良いという。

クセのある食感だが、僕は好きだった。

 

この日は、市原さんの自宅に泊めてもらうことに。

ありがとうございます。

 

[83日目・走歩行距離:10km]

 

 

<84日目(6/24)>

宮城県・石巻市

 

●石巻市内散策

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この日の午前中は、洗濯物などを乾かしたりしながらゆっくり過ごした。

 

市原さんは、朝早くから仕事へ。

 

洗濯を済ませ、自分もボチボチ出発する。

 

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石巻は、大きい道路沿いこそ商業施設やお店がたくさん並んでいて都会の街並みであるが、少し脇道に入ると津波の被害の爪痕が至る所に確認できる。

 

●日和山

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なぜか、こんなに険しい山道を上る。

途中からほとんど道ではなくなった。

どうやら登山口を間違えたようだ。

くっつき虫に盛大にくっつかれた。

 

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辿り着いたのは、町の南に位置する日和山

ここから太平洋を眺めることが出来、すなわち津波が流し去って行ったかつての町も一望できる。

 

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少し見にくいが、左が現在の街並み右が震災前の街並みである。

びっしり建てられていた建物がことごとく流されていて、同じ場所と思えない。

 

余所者ながらに、何とも言えない喪失感を覚えた。

太平洋はどこまでも続いているように見え、驚くほど静かだ。

それが、かえって自分の無力さを際立たせる。

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しばらく、この場所で何を考えるでもなく、ただ風を浴びていた。

 

その後、日和山の丘を下りて、レトロな街並みを歩いてみる。

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漫画の町は、商店街も駅も漫画のキャラクターたちが彩りを与えていた。

町内ラジオからBGMが丁度良い音量で流れている。

 

変な気分になった。

津波で多くの建物が流されても、残った人々は生き続けるのだ。

外からの人間からしたら、ここは“被災地”かもしれないが、ここにも日常はある。

 

きっと、どこも同じなのだろう。

どれだけ遠い場所へ旅をしても、そこにあるのは現実だ。

 

すると、なんだかどうでもよくなってきた。

 

この日は駅の裏のベンチで寝た。

先には進まなかった。

 

 

[84日目・走歩行距離:7km]

投稿者:

Kazuma Uehara

鹿児島県・奄美市出身。 1992年生まれ。 2015年、走って日本縦断を達成しました。

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