日本縦断ラン 147~148日目(豊富~稚内)[最終日]

<147日目(8/26)>     

北海道・豊富町~北海道・稚内市

 

●豊富町発

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昨晩は快適に眠ることが出来た。

翌朝7時豊富駅を発つ。

 

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いよいよ日本最北端の町・稚内市まで残り39km

 

これまで3600km走ってきた中の39kmと考えると短いかもしれないが、実際はフルマラソンに近い距離である。

 

30kmも一日単位でみるとやはり長いのだ。

それどころか、場合によっては1kmという距離ですらとんでも長く辛く感じることさえある。

 

ただ、こうやって毎日

「今日は何km走ろう」

と地図を見て計画し、そして走る。

 

その積み重ねがようやく3600kmに達したのだと考えると感慨深い。

 

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と、哲学的なことを言ってみたが、目の前には何もない。

何もないから哲学的なことを考える。

 

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途中から歩行者・自転車用の副道が現れる。

 

・・・が、何もない。

 

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18km走ってようやく稚内市に突入。

 

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したものの、見渡す限り牛乳パックの風景だ。

 

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そろそろ一旦休憩を挟みたいところだが、目の前にはこのような道が延々と続くばかり。

休めそうなところが全くない

 

1時間半そのまま歩き続ける。

脚は既にガチガチに固まっている。

 

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もういいや。

歩行者誰もいないし道端に座ってしまえ

 

恥も何もない。

 

そこに1時間程座り込んでいたが、歩道は人っ子一人通らなかったので多分誰にも迷惑はかけていない。

車の中の人からは変な目で見られたが。

 

●稚内市

 

ランを再開し、10km走って稚内市街に到着。

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ついに日本最北端の町だ。

標識のロシア語表記がさらにその事実に現実味を与える。

 

今日は稚内市街で休み、明日日本最北端地点・宗谷岬まで走る。

 

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夕方になり澄んだ空に希薄な雲が流れる。

北海の風を肌に感じながら、この旅の終わりが近づいていることを何となく考えようとするが実感が湧かない。

 

無意識に旅の終わりという現実を脳が拒否しているのだろうか。

 

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今夜は日本最北端の駅・稚内駅のベンチにて野宿。

風が穏やかだったので寒さは昨日、一昨日ほど厳しくはなかった。

 

[147日目・走歩行距離:41km]

 

<148日目(8/27)>     

北海道・稚内市~北海道・稚内市 宗谷岬

 

●稚内市発

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4時半起床

さて、今日はいよいよ最終日

 

日本最北端地点。

ゴールの宗谷岬まであと30kmだ。

 

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未だに最終日の実感が湧かないままスタートする。

 

まあ今日も30km走らないといけないのだ。

浮かれている場合ではないといったところか。

 

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風が強い

とにかく風が強い

 

北海に吹き荒れる突風が何度も僕の身体を揺さぶる。

重いバックパック背負いながら走っているとさらにバランスを保つのが大変だ。

 

目にはゴミが入り、まともに前を向いて走れない。

 

誠に現実は厳しい。

最後だからといって気を抜くな、目を覚ませ、と言わんばかりの突風だ。

 

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雲の流れは早く、交通安全の旗がバタバタと音を立ててなびく。

空を舞う鳥は風に流され、華麗なバック飛行を披露する。

 

僕も結構真剣に走っているのに1km7分近くかかっている。

 

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強風に喘ぎながら走っていると、道端にはエゾシカが普通に現れる。

この日だけで3頭見かけた。

予想以上に大きい。

 

一瞬興奮したものの、今はとにかくゴールの宗谷岬を目指す。

 

 

●最果ての地・宗谷岬

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宗谷岬まであと5kmの看板。

 

この時ぐらいからようやくゴールの実感が湧き始め、ゴール時のことを妄想しながら一人でニヤニヤしだす。

 

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しかし、最後の最後で何度もカーブが続きなかなか岬が見えてこない。

 

氷河時代に形成されたという不規則な形の宗谷丘陵

この強風も宗谷丘陵の不規則な形が生んでいるのだろうか。

 

 

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そして長い間焦らされた末、ようやく岬が見えてきた。

 

もうゴールまであと2km程だ。

 

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あと200m

 

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そして、着いた。

 

福岡県・福岡市~北海道・宗谷岬

総走歩行距離:3704km

所要日数:148日(2015/4/2~2015/8/27)

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日本縦断ラン、走破。

 

 

●後記

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ゴール後もあまり実感が湧かなかった。

ゴールの瞬間は不思議な気持ちでいっぱいだった。

 

もっと達成感に満たされたゴールになるのかと思っていたが。

 

目の前には宗谷岬の日常があり、多くの観光客がいて、シャトルバスが行き来していた。

 

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最北端到着証明を発行してもらった。

 

だが、僕の旅の記録はこの綺麗な証明書には記されていない。

僕は一種の虚無感すら感じた。

 

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5ヶ月間バックパックに貼っていた「日本縦断RUN」の旗を外した。

 

この古びた布きれ。

5か月前に手作りしたこの旗こそが旅の記録を物語っている。

 

そして自分の身体シューズも。

 

過酷な局面親切にされた経験

様々な思い出が蘇ってくる。

 

ただ走っていただけの旅とは思えない。

自分一人でここまで走って来れたとも到底思えない。

 

多くの人に支えられてきた。

人との出会いがこの旅に最高の彩りを与えてくれた。

ありあまるほどの親切をもらった。

 

振り返ってみると、毎日が、全てが、輝いていた。

 

 

・・・これ以上書くと、臭くなりすぎるから止めとこう。

 

最後になりましたが、関わってくれたすべての方々、本当にありがとうございます。

感謝しかありません。

 

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さて。

次はどんな面白いことをしようか。

 

 

[148日目・走歩行距離:30km]

日本縦断ラン 145~146日目(北海道・初山別~豊富)

<145日目(8/24)>     

北海道・初山別村~北海道・天塩町

 

●初山別村発

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昨晩は須貝さん宅で泊めさせてもらった。

 

今朝は再び自家製の新鮮野菜をたくさん頂いた。

何から何まで本当にありがとうございます。

 

この一日で健康になった気がする。

 

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今日も引き続き、オロロンラインを北上する。

 

まずはお隣の遠別町を目指す。

 

 

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道のすぐ傍には牧場が広がる。

牛乳パックで見たことがある景色がそこにはあった。

 

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割とアップダウンが連続する道もある。

1km6分ちょっとのペースで余裕を持ちながら淡々と走る。

 

それにしてもずっと同じ景色だ。

 

●遠別町(えんべつちょう)

19km走って遠別町に到着。

ここで一休みしたいところだが、良い場所がない。

 

道中のバス停を頼りにしていたのだが、

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どれもこれもボロボロな上、蜘蛛の巣が隈なく張られていてとても休めたものではない。

 

ようやく見つけたこちらのバス停で妥協。

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蜘蛛の巣が張られてはいたが、何とか風をしのぐことは出来た。

この日も冷たい風が吹き、屋外にいては一気に体力を消耗してしまうという天候だった。

 

●天塩町(てしおちょう)

 

1時間程休憩した後、走りを再開。

さらに隣の天塩町(てしおちょう)を目指す。

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何人かのチャリダーに追い越されながら1km5分40秒程のペースで走る。

昨日、布団で寝たので疲労がよくとれている。

おかげで軽快に走ることが出来た。

 

 

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さらに15km走って到着した道の駅・天塩

 

今日の走歩行距離は40km

昨日のお布団様のおかげで良く走れた。

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天塩では多くのチャリダーと仲良くなった。

日本一周をしている人もいれば、北海道一周をしている人もいる。

サークルでサイクリングに来ている大学生やオーストラリアからやってきた日本縦断チャリダー。

ドキュメンタリーを撮りながら自転車で旅をしている人もいた。

 

みな、その表情から「今」を楽しんでいるなあ、と感じる。

笑顔が絶えなかった。

 

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夕方からは、仲良くなったチャリダーと夕日が綺麗に見える海沿いの公園へ。

太陽の隣には利尻富士もくっきりと見える。

 

昼間に吹いた風が雲をすっかり流してしまい、夕空はみずみずしく澄んでいた。

 

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そして、結局この公園の遊具の遊び方が最後まで分からなかった。

 

[145日目・走歩行距離:40km]

 

 

<146日目(8/25)>     

北海道・天塩町~北海道・豊富町

 

●天塩町発

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昨晩は海沿いの公園で野宿。

 

お察しの通り、凍える寒さだった。

 

今朝の気温は5℃

夜明け前はもっと低かったかもしれない。

 

さらに浜風が常に吹いていて一晩中震えていた。

 

全く8月の気候とは思えない。

 

僕の地元の奄美大島真冬でも10℃は切らない

北海道の夏は、奄美の冬を超える。

 

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仲良くなったチャリダー達と今朝もお喋りして、道の駅・天塩を発つ。

まあルートはみな大体同じなので

「道中またお会いしましょう」と言って各々スタートした。

 

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オロロンラインが相変わらず延々と眼前に伸びている。

 

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雲一つない青空を背景に利尻富士が悠然とそびえ立つ。

 

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風車が立ち並ぶ道で、先ほど別れたチャリダーの方々に再会。

昨日あったばかりなのに、同志のように感じる。

 

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そして、オロロンラインはただただ真っ直ぐ伸びている。

 

空の青いグラデーションが神秘的である。

顔を真上に向けてみると宇宙空間さえも見えてしまいそうな気分だ。

 

●豊富町

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天塩から稚内までは70km

 

流石に1日に70kmの距離を走るのは厳しいので、途中で進路を内陸とり豊富町を目指す。

 

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内陸も何もない。

 

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右を見ても左を見ても何もない。

 

もはや何も無さ過ぎて見どころである

 

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たまに牛がいる。

 

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国道に合流しても何もない。

 

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25km地点でようやく休憩出来そうな場所を発見。

 

雲一つない空から降り注ぐ陽光は、朝の寒さなど全く覚えていないようだ。

ここに着く頃には、結構くたびれてしまった。

 

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午後4時、涼しくなり始めた頃から再び走り始める。

 

牛の視線を集めながら北海道の内陸の道を淡々と走る。

 

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8km走って、豊富町の街並みが見えてきた。

 

豊富駅は、野宿としてはこの旅史上最高の寝床のようだ。

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駅とは思えないアットホーム感

 

ストーブを囲むように配置された椅子に感動した。

マンガもたくさんある24時間解放の無人駅だ。

 

快適に過ごさせてもらった。

多くのチャリダーやライダーはオロロンラインを通っているので内陸の豊富町には寄らない。

なんだか穴場を見つけたようで良い気分だ。

 

[146日目・走歩行距離:34km]

 

日本縦断ラン 143~144日目(北海道・小平~初山別)

<143日目(8/22)>     

北海道・小平町~北海道・羽幌町

 

●小平発

午前5時起床

昨日の寝床は道の駅・小平

 

今朝の目覚めは、カラスの足音

カツンカツンと音がするものだから何かと思えば、

カラスが室内に侵入しているではないか。

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終いには何度も窓ガラスに頭から突進しては跳ね返されている。

外に出たいが、窓ガラスに阻まれ大変困惑しているようだった。

 

すぐそこに扉があるのだが、カラスは気付かない。

少し哀れだが、こう何度も騒音を立てられては敵わない。

早いところ出発した。

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今朝もよく冷える。

頬にあたる風が冷たい。

指先も上手く動かせない程だ。

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●苫前町

 

相変わらず海沿いの道が続くオロロンラインを走っていく。

 

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やがて、小平町の北隣、苫前町に入る。

丘陵にそびえる39基もの風車の列が伸びている。

 

この辺りは確かに風が強い。

沿岸に延々とのびる丘陵から日本海へ絶え間なく風が吹き下りている。

 

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少し海岸線から離れると、起伏の激しい丘を走らなければならない。

傾斜10%近くありそうな上り坂もあり脚の力を奪っていく。

 

自転車の人たちも辛そうに上り坂を駆け上がっていく。

 

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16km走り、苫前町市街に到着。

ヒグマのモニュメントがお出迎え。

 

この辺りは大正時代に起きた日本最大の獣害・三毛別羆事件の舞台でもある。

体長3mのヒグマがたった数日で7名もの人間を殺害した。

この事件は吉村昭氏によって小説化もされていて僕もこの旅中にその本を読んだが、実に恐ろしい。

タイトルは『羆嵐』

 

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程なくして、道の駅・苫前に到着。

別名「風Wとままえ」

 

「風W」と書いて「ふわっと」と読ませる。

キラキラネームの名付け親も顔負けの当て字だ。

 

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日本海を広く一望できる温泉のある苫前の道の駅。

 

ここで意外な人に会う。

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鹿児島・指宿出身日本一周チャリダーさん。

 

なんと元鹿児島県下一周駅伝ランナーだそうで。

 

県下一周駅伝と言えば、鹿児島の長距離ランナーであれば誰しもが走りたいと思う鹿児島の一大スポーツイベントだ。

僕もいつか走りたいものである。

 

陸上関係で共通の知り合いもいて話が盛り上がる。

北海道の端っこでこんな内輪話ができるとは思わなかった。

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プリプリの甘えび丼を奢っていただいた。

ありがとうございます。

 

●羽幌町(はぼろちょう)

道の駅・苫前で休憩後、走りを再開。

7km走って羽幌町(はぼろちょう)に到着した。

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こちらの道の駅の名前は「ほっと♡はぼろ」

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キラキラネームの次は、ハートマークを使いだした。

小さい町だが、遊び心があって楽しくなってくる。

 

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元々あったホテルに道の駅がくっつけられたという感じである。

500円温泉に入ってゆっくり身体を休めた。

 

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今日の寝床はこちらのベンチ。

トイレの真向いなのでキャンピングカーで旅している人達によく話しかけられた。

みな気さくに話しかけてくれる。

 

寒くなって夜の虫も減ったので、割と快適に眠ることが出来た。

 

[143日目・走歩行距離:27km]

 

 

<144日目(8/23)>     

北海道・羽幌町~北海道・初山別村

 

●羽幌発

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5時半起床

今日も引き続きオロロンラインを北上し、隣の初山別村を目指す。

 

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みるみる道の傍の草原が手つかずになっていく。

いよいよオロロンラインの本領発揮というところか。

 

●初山別村(しょさんべつむら)

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18km走って初山別村(しょさんべつむら)に到着。

こじんまりとした村で人通り車通りも少ない。

海と草原が広がり開放感のある印象だ。

 

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そこから4km歩いて到着したのが道の駅・初山別

別名は「☆ロマン街道しょさんべつ」

 

ハートマークに続いて、今度は星マーク

 

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その時、空から声をかけられた。

「どこから歩いてきたの?」

 

庭の木の整備をしていた男性だった。

 

「福岡からです」

と僕が答えるとそのまま話が弾み、そのまま家に招待してくれた。

 

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須貝さんご夫婦

とても仲の良い素敵なご夫婦で、昼食をご馳走してくれた。

それから昼の間ずっと会話を楽しむ。

 

オロロンライン沿いにあるご自宅の前を常に多くの旅人が通っていく。

その数があまりにも多いため、最近は旅人に声をかけることも少なかったそうだ。

 

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さらには温泉に連れて行ってくれ、焼き肉もご馳走してくれ、自家製の新鮮野菜までたくさん頂いた。

本当に有難い。

丘から見下ろす道北の海岸線は実に壮観である。

 

ご主人の話は面白かった。

「田舎はやる気になればすぐ変わる」

 

30年前はほとんど原野であったというこの地域は現在、キャンプ場天文台温泉喫茶店もある。

須貝さんはその殆ど全てに立ち上げから関わっているという。

 

福祉施設を運営しながら、共同経営の飲食店喫茶店で施設利用者の雇用を生み出している。

8月初めには職員一丸となって花火大会も開催している。

 

「福祉で町を支える」

という言葉通り、複合的な取り組みで町を盛り上げているのだ。

 

「札幌市みたいな大きな街を変えようと思っても簡単には変わらない」

と須貝さんは語った。

 

話していて勉強になることは多々あったが、ここでは割愛させていただく。

興味のある方は「風連別学園」のホームページでその取り組みの一端を確認できる。

http://city.hokkai.or.jp/~shinsei/

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そうして今日は須貝さん宅に泊めさせてもらった。

 

一週間野宿が続いていた上、この先もゆっくり休める場所が少なそうな状況だったので本当に助かった。

ありがとうございました。

 

[144日目・走歩行距離:24km]

日本縦断ラン 141~142日目(北海道・北竜~小平)

<141日目(8/20)>     

北海道・北竜町~北海道・留萌市

 

●北竜町発

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昨晩の宿のバス停があまりにも快適だったため、この日は遅くまで寝ていた。

一晩中外気に曝されて寝るのと室内で寝るのは大違いだ。

 

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さらには、ここのバス停は3~4時間に1本しかバスが来ない上、結果的に僕の滞在中は誰も利用者がいなかった

ということで、我が家のようにここに寛いでいたわけである。

 

さて、今日はここから留萌市を目指すわけだが、その距離は35km程

距離的にはそれほど長くないが、地図を見る限りなどなかなか険しい道が多いようだ。

 

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セイコーマートで食料、水分を調達する。

偶然居合わせたライダーの旅人と少し話した後、出発。

 

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澄んだ青空に白い雲青々とした田んぼがよく映えている。

 

昨日までの寒さとは打って変わって、強い日差しが照り付ける。

風が渇いているので不快感は少ない。

 

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ところが、峠道に入ると天候は急変。

スコールのような雨が降り始めた。

 

なかなか天候が安定しない。

 

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美葉牛峠を越えて留萌市に入ったが、市街地まではまだまだ遠い。

 

 

●留萌市

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20km走ったところで一旦休憩を挟み、再び9km走って留萌市街に到着。

 

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内陸から下ってきた留萌川(ルルモッペ)が留萌市街の中心に流れている。

 

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国道沿いこそ店や人通り、交通量が多かったが、横道に入ると急に静かになる。

僕が留萌市街に到着したのが既に夕方だったので、程なくして街は暗くなっていく。

 

夜9時にもなると駅前の大通りですら閑散としていて、道行く歩行者の声が通り全体に響いた。

 

僕はセイコーマートで夕食を済ませ、寝床を探し始める。

留萌駅は締め切られたので、商店街の空き店舗の前にあったベンチで寝た。

 

今晩もよく冷える。

 

[141日目・走歩行距離:34km]

 

<142日目(8/21)>     

北海道・留萌市~北海道・小平町

 

●留萌市発

昨晩は商店街のベンチで寝た。

 

午前4時半、目覚めるとバックパックの傍にお供え物が。

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顔も知らない方の優しさに朝からジーン。

 

お礼の一言も言えなかったので置き手紙を残して商店街を後にした。

 

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さて、留萌より先のルートはずっと日本海沿いの道を北上していくことになる。

 

目指すは日本最北端の町・稚内市

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稚内までは距離にして約200km

延々と海沿いの道を走ることになる。

 

しかも稚内まで「市」はない。

心して行かなければ。

 

 

●オロロンライン

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この留萌から稚内へと続く海沿いの道は、オロロンラインと呼ばれ、その雄大な景色は多くのライダーチャリダーに愛されている。

 

そして、北海道は観光シーズン真っ盛り

オロロンラインを走っていると数えきれないほどのライダーやチャリダーが僕を追い越していく。

中には挨拶をしてくれる人もいて、こちらも気持ちよく走ることが出来る。

 

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空は青く澄み渡り、遠くまで良く見える。

左手には深青の日本海が広がり、右手には生き生きとした緑の丘陵が伸びている。

風が気持ち良く吹いている。

 

これこそ旅の前にイメージしていた北海道の風景だ。

 

 

●小平町

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留萌市から10km程走って小平町市街に到着。

そこで休憩を挟んだ後、再びオロロンラインを走り始める。

 

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最初こそ海沿いの雄大な景色に興奮していたが、やがて延々と続く同様の景色に飽きてくる。

この先うんざりするほどこの海沿いの道が続くのだろう。

なんせ200kmである。

 

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13km走って道の駅・小平に到着。

 

おびら鰊番屋という別名を持つこの道の駅。

隣接する本物の番屋は、鰊(にしん)漁で栄えてきたこの地域をよく物語っている。

道の駅内も立派な造りになっていて観光客を飽きさせない。

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今日はここで休むことに。

 

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道の駅に着いたのは既に午後6時手前で、売店は閉店直前の頃であった。

 

ああ、今日も晩飯抜きかな。

 

と、思っていたところ、お店の方が親切にも差し入れをくれた。

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名前は忘れたが、トマトを揚げたもの

トマトと衣の相性は意外に良く、これが美味しい。

 

量は全然足りなかったが、これで夕食とした。

 

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やがて夕日が日本海の向こうへ沈んでいく。

このオロロンラインは夕日が綺麗にみえることでも有名だ。

 

どこまでも続く水平線を眺めながら寝ることが出来る。

なんと贅沢なのだろう。

 

[142日目・走歩行距離:26km]

 

日本縦断ラン 139~140日目(北海道・滝川~北竜)

<139日目(8/18)>     

北海道・滝川市

 

●滝川市2日目

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午前5時前に起床。

昨晩は弱い雨が降った。

 

僕はスーパーの軒下に寝ていたが、幸いにも雨には濡れていなかった。

 

しかし今朝の空気はかなり冷え込んでいて、また湿っている。

これは近いうちに雨が降りそうだ。

 

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とりあえず寒かったので屋内を探して歩き始める。

 

歩き始めるとほぼ同時に、予想通り柔らかな雨が降ってきた。

 

閑散とした早朝の商店街を歩きながら、さらさらと地面をなでるような雨の音を聞く。

 

まだ8月の半ばだというのに、早朝の北海道の空気は身体を芯から冷やす。

盆明けを境に全く季節が変わってしまったようだ。

 

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次第に雨足が強くなったので僕はとりあえず滝川駅に避難した。

灰色の雲が分厚く堆積されていて、なかなか止みそうにない。

 

よし。

今日はここに停滞だ

 

結果的にこの判断は正しかった。

この日は一日中、そして翌日の昼までずっと雨が降り続けたからだ。

 

駅で本をまるごと一冊読んだ後、近くのコインランドリーに置いてあるマンガを読み漁る。

 

走れないなりに有意義に時間を過ごせたかと思う。

 

[139日目・走歩行距離:3km]

 

 

<140日目(8/19)>     

北海道・滝川市~北海道・北竜町

 

●滝川市発

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昨晩は滝川駅前のベンチで寝た。

昨日から降り続けている雨はまだ止まない。

 

先週、道東でも記録的な大雨があったというから少し心配になった。

 

まあ様子を見ながら走ってみよう。

 

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今日は日本海側の留萌方面へ向けて走り、雨竜町北竜町と進む。

 

昨日身体を休めたので、良く身体は動く。

1km5分台のペースで歩を進める。

 

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走っていくうちに雨がさらに強くなってきた。

大型車は高い水しぶきを巻き上げて僕の横を通過する。

僕はその水しぶきを豪快に浴びるのだが、既にびしょ濡れなのでまあ良い。

 

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道の両脇には田園風景が拡がりだした。

水をたっぷりと蓄え、うっすらと黄金色に輝いている。

 

 

●雨竜町

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15km走って、道の駅・雨竜に到着。

 

ひとまず道の駅で着替えを済ませて休憩する。

 

雨竜米が特産品である。

道理で田んぼが多いわけだ。

 

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施設内のレストランは高めだったので諦め、雨竜米揚げパンを食べて昼食とする。

 

休憩を終え、昼過ぎから走りを再開。

雨は未だ止まず

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久しぶりに合羽を着て出走した。

本来夏の時期は合羽を着て走ると蒸し暑くて仕方ないのだが、北海道のこの涼しさなら大丈夫そうだ。

 

 

●北竜町

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さらに10km程走ると、北竜町に到着。

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街に入るや否や広大なひまわり畑が出迎えてくれた。

 

北竜町はひまわりの町である。

 

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どこもかしこもひまわり一色

 

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サンフラワーパークでは見渡す限りにひまわり畑が広がっている。

ただ少し時期が遅かったか、既に枯れてしまった花も見受けられた。

 

まだ8月なのに。

 

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道の駅・北竜に到着。

 

ここでも驚かされた。

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噴水竜の門ファンタジックなお城

まるで遊園地のような道の駅だ。

 

その上、温泉無料で休憩できる大広間もあり快適だ。

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一日中雨に打たれていたので、温泉にゆっくり入りそれから大広間でゆっくり寛ぐ。

 

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夕食は少し贅沢をしてひまわりライス黒米を使用した天丼定食

 

朝・昼まともに食べてないので良いでしょう。

 

 

さて、今晩の寝床であるが、施設が締め切られてしまったので、頼りにしていた廊下の椅子も使えなくなってしまった。

 

夕方には雨は止んでいたが、夜にまた降り出すかもしれない。

屋根があるところで寝たいところだが意外とない。

 

かろうじて雨をしのげそうなのは、あの竜の門なのだが。

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・・・。

 

一晩中この不気味な竜の視線を浴びながら寝るのも嫌だったので、結局その先のバス停を探しに歩き始めた。

 

10時を過ぎた北竜町は真っ暗闇だ。

かろうじて国道沿いの街灯が道を照らしているが、足元は視認できない。

 

しかし見上げてみると、日中の雨雲は綺麗に流れて行って満天の星空が広がっていた。

スター・ウォーズの背景さながらである。

 

30分程歩くと、希望の光・セイコーマートの店内が暗闇に浮かび上がった。

 

この状況ではコンビニ一つ見つけた時の安心感が半端ではない。

 

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今夜の寝床はその隣にあったこちらのバス停。

サイズと言い、清潔さと言い、申し分ない。

 

[140日目・走歩行距離:27km]

 

日本縦断ラン 137~138日目(北海道・岩見沢~滝川)

<137日目(8/16)>     

北海道・岩見沢市~北海道・美唄市

 

●岩見沢市発

日端さん宅で午前中はゆっくりさせていただく。

さらに、朝からご馳走を振る舞ってもらった。

奥さんご自慢のスムージーも美味しくいただいた。

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たっぷり食べた後、昼前に岩見沢を発つ

 

満腹になるまで食べたものだから身体が重い。

最初は朝食を消化させるつもりで歩く。

 

今日の目的地は、お隣の美唄市(びばいし)

距離にして20kmもないので、のんびりと行こう。

 

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少し雲は見えるものの昼過ぎからは日差しが強まってきた。

 

相変わらず無情に伸びる直線道路を淡々と走る。

ペースは1km6分半

朝食が消化され、徐々に身体が軽くなってきた。

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ほどなくして現れた道の駅・三笠

この日はお盆最終日だったのでかなりの人でごった返していた。

 

道の駅で声をかけてくれたおじさんは車で日本を何周もしているそうだ。

旅人の多い北海道では、そこら中に日本一周をしている人がいる。

本州ではちょっと考え難い状況だが、もうだいぶ慣れてきた。

 

●美唄市(びばいし)

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美唄市(びばいし)に入る。

景色は相変わらずの直線道路と両脇に広がる田畑。

 

それもそのはず。

ここは日本一長い直線道路なのだ。

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その距離は29.2km

 

目の前にある道なのだから、景色が変わらず辛いとも言っていられない。

 

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よく考えたら、2kmの周回コースで30km以上走る練習もよくするし、

もっと言えば、屋内ジムのランニングマシーンで30km以上走ったこともある。

 

そういう状況で走るときは、

走っていることを忘れるくらい妄想にふけっていると良い

 

妄想しているうちに気が付いたら

「あれ、もうこんなにも走ったのか」

という感覚がベストだ。

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美唄市街に到着。

国道12号線沿いには商業施設が立ち並ぶが、少しそこから外れると美しい田園風景が広がる。

 

いつものようにスーパーの休憩スペースで作業に移る。

これから夜の値下げまで粘るのだ。

 

粘っていると、お店の人から差し入れをもらった。

 

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こんなにセコい事をしているのに何だか申し訳ない。

しかし、有難く頂いた。

 

閉店後は周辺の軒下で寝た。

広い駐車場にはヤンキーらしき集団がいたので隠れるようにして寝た。

 

[137日目・走歩行距離:18km]

 

<138日目(8/17)>     

北海道・美唄市~北海道・滝川市

 

●美唄市発

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4時半カラスの鳴き声で目覚める。

見上げると、向こうの電線からこちらの電線までおびただしいほどのカラスが集っている。

 

思い返してみると、北海道のカラスはかなり賢くてしつこい

走っている時にも、先回りして僕の荷物を狙ってくるし、車道の真ん中でも堂々と佇んでいる。

あまり人間に臆することが無いようだ。

 

今朝は幸いにも何も危害は受けなかったが、早いところその場を離れた。

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6時に美唄市を発ち、走り始める。

今日の目的地は滝川市

距離にして26km程度。

 

再びあの日本一長い直線道路に入る。

 

早朝かつ霧がかっているので涼しい。

走るのには絶好のコンディションだ。

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道の脇に広がる田園は黄金色を帯びてきた。

 

「日本縦断ラン」を始めた頃、稲は若々しい黄緑色に輝いていた。

 

あれから4ヶ月半

稲の成長と共に走ってきた。

自分も何か実らせたいところではあるが・・・。

 

●砂川市

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滝川市の手前の砂川市にて一旦休憩。

 

やはり野宿では熟睡できなかったのだろう。

ひどい眠気が襲ってきた。

 

駅でしばらく仮眠をとって次のランに備える。

 

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仮眠後、ラン再開。

正午を過ぎてから猛烈な日差しが降り注いだ。

 

滝川市までもう残り8kmしかなかったので、手短に走ってしまった。

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日本一長い直線道路から脱線し、滝川市街地へ向かう。

 

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雄大な空知川に架かる橋を越えると、滝川市の街並みが見えてくる。

北海道らしく広々とした道路が真っ直ぐ伸びていて、市街全体も広大だ。

 

それから遅めの昼食をとり、この日もPC作業にふける。

Wi-Fi使い放題のカフェがあったので、そこで夜まで籠城。

 

その後、スーパーで夕食を済ませる。

すっかり暗くなった外は思った以上に冷え込んでいた。

さらに雨が降り出しそうな空模様だったので、雨をしのげそうな場所を探して野宿した。

 

[138日目・走歩行距離:28km]

 

日本縦断ラン 135~136日目(北海道・札幌~岩見沢)

<135日目(8/14)>     

北海道・札幌市~北海道・江別市

 

●札幌市発

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今朝は「Mr. Bicycle」のマスターに朝食を賄ってもらう。

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記念に頂いたTシャツには、手縫いで「No.287」と書かれてある。

 

実はこの「287」という数字。

これまでに「Mr. Bicycle」を訪れ、Tシャツを手にした旅人の数である。

 

つまり僕はこの限定Tシャツを手に入れた287人目の旅人ということになる。

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このTシャツを着た旅人たちが世界のどこかで巡り合うことをマスターは期待している。

 

壮大で素敵な試みだ。

 

僕も微力ながら手伝わせていただく。

ありがとうございました。

 

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天気は快晴

夏らしい深い青空に厚い雲が浮いている。

 

朝食を食べたばかりだったので、まずは朝食を消化させるつもりでゆっくりと走る。

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肌を刺すような陽光を浴びながら走る。

ただ、空気が乾いているので、北海道に入ったばかりの時分と比べると不快感は少ない。

 

今日は隣町の江別市へ向けて走る。

 

●江別市

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やがて、12号線に合流する。

この道を北上して江別市岩見沢市美唄市滝川市としばらく内陸のルートをとる。

 

やはりランナーを目にする頻度が多い。

すれ違い様に軽く挨拶などして元気を貰う。

 

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高いビルが減り、道の脇には牧場や田畑が広がり始める。

畜産系の大学の横を通ると牛がたくさん飼育されている。

 

「ああ、北海道に来たのだなあ」

と感慨深い。

 

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間もなく、建物が増え出し景色が再び都会のものに変わった。

江別市に到着である。

 

午後は休憩出来そうな場所へ移動して、ブログ記事編集などの作業をして過ごす。

 

夕食はいつものように値引き惣菜を買うためにスーパーへ。

 

それにしても、北海道の夜はだいぶ冷え込んできた。

Tシャツ一枚では結構辛い

 

北海道では、お盆明けから夜が寒くなるというのは本当らしい。

 

そして今夜は閉店後スーパーのベンチで眠る。

外の空気は肌寒いが、寝袋に包まっていればちょうど良いくらいだ。

 

虫が少ないのが幸いだ。

 

[135日目・走歩行距離:21km]

 

 

<136日目(8/15)>     

北海道・江別市~北海道・岩見沢市

 

●江別市発

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昨晩、江別市内のスーパーで寝ていると、とうとう警察に声をかけられた

これまでは野宿をしていても奇跡的に警察に声をかけられたことは一度もなかったのだ。

 

だが、熟睡だった僕は完全に寝ぼけていた

何時頃の出来事だったかも覚えていないし、

何と受け答えしたかもあまり覚えていない。

 

もしかしたら凄く失礼な態度をとっていたかもしれない。

申し訳ない。

 

確か

「今日だけだったらいいよ」

的なことを言ってもらって切り抜けたと思う。

 

寛容な方々だった。

 

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そして、翌朝5時半起床

 

起きて間もなく雨が降り出した

が、雲は厚くないのですぐ止むだろう。

 

案の定、7時過ぎには雨は止み陽光が差してきた。

 

ムシムシした空気の中、走り始めた。

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すぐに背の高い建造物は減り、あたりは広い牧場や田園が広がる。

 

そして直線道路が多い。

ずっと変わらない景色の中、自分が進んでいる感覚があまりない。

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10km程このような直線道路が続く。

 

後半は脚が固まり始め、さらには日差しによるダメージも重なりかなりくたびれた。

 

 

●岩見沢市

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19km走り、岩見沢市に到着。

再び商業施設が増え始め、とりあえず一息つく。

 

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岩見沢駅に到着後、事前に会う約束をしていた日端さんと合流。

父の大学時代の友人である。

 

早速、昼食に連れて行ってもらいラーメンを食べた。

言葉通り、生き返る。

 

それから日端さんは岩見沢市内を紹介して回ってくれた。

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「宝水ワイナリー」は、山奥にあるにも関わらず人で溢れていた。

 

辺り一面に広がるのは、全てブドウ畑である。

木造のおしゃれなワイナリーの中では定期的にマルシェなどのイベントをやっているようだ。

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大人気のブドウソースをかけたソフトクリームを食べて宝水ワイナリーを後にした。

 

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次に向かったのは、ここ北海道の老舗酒造・小林酒造の歴史展。

 

あたり一帯に酒蔵がずらりと立ち並んでいる。

創業1878年

130年の歴史が今にしっかり息づいているようだった。

 

 

それから日端さんのご自宅へ。

とても面倒見の良い奥さんが出迎えてくれ、ゆっくりお風呂にも入らせていただいた。

温かいおもてなしに心が休まる。

 

夕方までゆっくり過ごした後、焼き肉に連れて行ってもらう。

何とまた贅沢な。

 

北海道に来てからまだ食べていなかった例のあれ。

ついに「ジンギスカン」を食べることが出来る。

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驚くほど肉厚

もちろん店によっても違うのだろうが、噛み応えがあって美味しかった。

 

たっぷり食べさせてもらい、壊れた筋繊維が一気に回復したような気がする。

 

 

ご馳走様でした。

 

この日の夜は日端さんのお家でゆっくり休ませてもらう。

至れり尽くせりのおもてなしをしてもらい、感謝の限りである。

 

[136日目・走歩行距離:23km]

日本縦断ラン 133~134日目(北海道・小樽~札幌)

<133日目(8/12)>       

北海道・小樽市~北海道・札幌市

 

●小樽市発

3日間ゆっくり過ごした小樽を発つ。

 

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今日はお隣の札幌市へ向かう。

いよいよ北の大都会だ。

 

札幌までは、37km程。

一日で十分に走れる距離ではある。

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しばらく海沿いの坂道を走る。

天気は快晴。

水平線が伸びているのが綺麗に見える。

 

昨日、ゆっくり温泉に入ったので、身体の疲労は抜けている。

気になるのは、足の裏に張りがあることくらいだ。

1km5分50秒程のペースで淡々と走る。

 

●ランナー同士の会話

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札幌までの道をひたすらと走ていると、やたらとランナーとすれ違う

 

というのも、実は北海道マラソンが今月末に控えているのだ。

 

北海道マラソンまであと約2週間

参加するランナー達は、恐らく最後の追い込み練習に差し掛かっている頃だろう。

道理ですれ違うランナーが多いわけである。

 

兎も角、そうしたランナーの姿を見ながら走っていると、こちらも元気が出てくる。

 

そんな中、一人の男性ランナーが前方に見えた。

 

ペースは僕よりも遅いようで、どんどんその男性ランナーの姿が大きくなってくる。

僕は軽く頭を下げて、そのランナーを追い越した。

 

それからしばらくすると、後方から足音が聞こえてきた。

次第に足音は大きくなっていく。

 

そう、男性ランナーが巻き返してきたのだ。

 

それから僕を追い越すかと思いきや、僕の斜め後ろにぴたりと位置付けた

 

「何っ」

 

言葉には出さない。

 

それから二人の並走はしばらく続く。

お互いに口は聞かないが、明らかに意識している。

 

すると、その男性ランナーは急にスピードを上げて僕を抜き去った

 

「何っ」

 

少し驚いたが、僕は自分のペースを守って淡々と走り続けた。

 

しばらくすると、その男性ランナーの姿が再び大きくなってくる。

僕は一気に追い越そうとスピードを上げた。

 

ところが、その男性ランナーは食い下がってきた

 

むむ。

 

少しムキになってしまいそうだったが、

別に勝負ではないから無理に引き離さなくても良いか。

 

そうして二人の並走は続く。

 

未だにお互いに口は聞かない

ただ相手の息遣いと足音を聞きながら走っている。

 

これがランナー同士の会話だ。

 

こういう状況が5km程続いて、男性ランナーは道を左に折れた。

 

「どうも」

 

「頑張ってください」

 

「ありがとうございます」

 

その時に初めて我々は言葉を交わした。

 

その男性ランナーは僕のバックパックに書かれている「日本縦断ラン」の文字をずっと目にしていたはずだが、そのことには触れなかった。

そして、僕らはお互いの名前も知らないままに別れた。

 

だが言葉で話すよりも多くのことを語り合った気がする。

 

●札幌市

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道中、休憩を一度挟んで札幌市に到着

時刻は17時になっていた。

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やはり北の大都会

 

車通りも人通りも段違いに増えた。

背の高い建物が立ち並び、信号に足止めされる回数も増える。

 

都会らしいお洒落な服装に身を包んだ若者たち。

颯爽と歩いているサラリーマン。

仕事終わりの時間帯で街は慌ただしくなってくる。

 

「都会に来た」

という実感が湧いてきて、すぐそれに慣れた。

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宿は全く決めていなかった。

 

ネットで札幌のゲストハウスを検索してみると結構その数は多い。

せっかくゲストハウスがあるなら人に会いに行こうと思い予約をとった。

 

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こちらが本日のお宿。

「つむり庵」

 

清潔な寝室とリビングはゆっくり休むのに最適だ。

騒がしすぎない感じで居心地が良い。

 

若いオーナーが気さくに出迎えてくれる。

 

朝食付きで一泊2980円(ドミトリー)。

 

ジュエリーアーティストの方やメキシコから来た旅人と話したりして夜を過ごした。

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[133日目・走歩行距離:35km]

 

 

 

<134日目(8/13)>     

北海道・札幌市

 

●札幌市2日目

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午前中は「つむり庵」のリビングでオーナーや他のゲスト達と話したり、ブログ更新をしたりして過ごす。

それから13時に宿を発つ。

 

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今日は札幌市内でいくつか足を運びたいところがあるので、市内を散策する程度だ。

 

札幌市内と言っても広大だ。

 

地図を確認してみると目的地は結構離れている

 

これは今日も意外と走り回ることになるかもしれない。

札幌市は軽い散歩の気持ちで見て回れるほど狭い街ではないようだ。

 

●ちんとんけん

6km程移動してまず訪れたのはこちら。

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「ちんとんけん」

札幌市中心から少し南の平岸というところにある。

 

カナダの語学学校に行っていたときに知り合った友人の親御さんが営んでいるラーメン店だ。

 

そんな不思議な繋がりで訪れたのであるが、店長はとても良くしてくれチャーハンギョーザまで差し入れてくれた。

 

もちろんラーメンも美味い。

肝心の写真を撮り忘れたが、本場の札幌味噌ラーメンを食べることが出来て良かった。

 

ありがとうございました。

 

●Mr. Bicycle

次は、平岸からさらに12km程離れたところにある平岡公園に向かう。

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その平岡公園の近くにある「Mr. Bicycle」

自転車屋さんと思わせの、床屋さんである。

 

実はここ、日本一周チャリダー北海道一周チャリダーなどの旅人の聖地だ。

なんとここのオーナーは旅をしているチャリダーに対して無料でカットと顔剃りをしてくれるというのだ。

 

紳士な雰囲気漂うオーナーもかつて自転車で北海道一周日本一周をした経験があり、旅をしているチャリダーにとても親切にしてくれる。

僕はチャリダーではないが、「日本縦断ランナー」ということで温かく出迎えてもらった。

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オーナーの手技は巧そのもの。

一つ一つの手さばきが熟練されている。

 

顔剃りは人生で一番気持ち良かった。

二ヶ月半伸ばした髪もようやく切ってもらい、毛髪の軽量化を果たした。

これで明日からまた頑張れる。

 

さらには寝床明日の朝食の提供までしてくれた。

 

本当に紳士である。

ありがとうございます。

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夜はこちらのアウトドアベッドで寝させてもらった。

 

[134日目・走歩行距離:18km]

 

日本縦断ラン 131~132日目(北海道・小樽)

<131日目(8/10)>       

北海道・小樽市

 

●小樽2日目

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4時半起床

 

目が覚めるとすぐに、ある違和感に気付く。

腕から顔から至る所が痒い。

 

ああ、虫に刺されたようだ

 

いや、痒いだけじゃない。

 

何故か視界が狭い

頭がぴくぴくと血管が脈打っている

 

どういう状況かとケータイで自分の顔を見てみる。

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な、何だこれは。

寝ている間にヤンキーにぶん殴られでもしたのか

 

いや。

コブかと思ったが、ただの虫刺されのようだ。

 

痛くはないが、視界も遮られていて煩わしい。

 

北海道の虫を侮るなかれ

 

 

●手宮公園

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この日は夕方から友人と会う約束があるので、それまで再び小樽市内で時間を潰す。

 

調べてみると、近くに陸上競技場があるみたいなので一人練習でもしてみようかと思い立った。

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小高い丘の上にあるこの公園は、手宮公園という。

丘の上からは小樽市街が一望できる。

 

午前8時

まだ競技場に人はいない。

久しぶりにスピード練習でもしてみようか。

 

とはいえ、スピード感覚を思い出す程度だ。

トラックでの練習自体、2年以上やっていない。

 

まず、6km程走って身体を温める。

久しぶりに荷物を背負わずに走ってみると軽快さが段違いである。

一気に13kgの重りがなくなったわけであるから当然だ。

 

徐々にスピードを上げていき、感覚的に1km4分弱のペースまで上げた。

いつもの1km6分ペースの走りとは使う筋肉が違うので、良い刺激になる。

 

それから200mのインターバルなどをやってみようと思ったが、

その頃から続々と地元の中高生合宿中の大学生アスリートが競技場にやってきて

キレキレの見事な動きを披露する。

 

その中で練習するのがなんだか惨めになってきたので、練習は切り上げ。

若きアスリート達の練習を見学していた。

 

部活動らしい集団行動。声掛け。談笑。

自分自身の陸上部時代を思い出して少し懐かしい気分になる。

 

今でこそ自分のペースで好き勝手に走っているが、

今更ながらチームで一丸となって競技として走るのも良いなあと最近思う。

 

●旧友との再会

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夕方から同郷の旧友と会う。

現在、海上保安庁で働いている彼は高校時代の陸上部の後輩だ。

元々しっかりしている人物だったが、2年ぶりに会ってさらに逞しくなったようだ。

 

流石、海の男

身体もごつくなっていた。

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それから、出身高校こそ違ったが同じく奄美の陸上仲間とも再会。

 

さらには、彼女の職場の方々が僕の歓迎会を企画してくれて、

この日の晩餐は贅沢な海鮮料理三昧

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小樽の海の幸を堪能する。

北の冷海で育まれた新鮮な魚介は絶品である。

 

職場の方々も気さくな方ばかりで、賑やかで楽しい時間を過ごした。

行く先々で素敵な方々に良くしてもらって感謝しかない。

ありがとうございました。

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[131日目・走歩行距離:11km]

 

<132日目(8/11)>       

北海道・小樽市

 

●小樽3日目

せっかくの旧友との再会なので、この日まで彼らとゆっくり過ごす。

新しい人との出会いも良いが、昔からの友人との再会も大事にしたい。

やはり同郷の友人とは波長が合う

 

 

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陸上部出身の我々らしく、早朝に3人でランニングへ。

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会話しながらゆっくり走り、30分程軽く汗を流した。

みずみずしい空気の中、小樽の小高い丘を走る。

 

爽やかな朝だ。

 

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午後は積丹半島(しゃこたんはんとう)へドライブ。

 

手つかずの山道を越えた先にある積丹岬から見下ろす日本海は青く澄んでいた。

海が綺麗なのは南国の島だけではない。

 

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夜は北海道名物・スープカレーを食べ、温泉へ。

 

もうとことんユルユルな一日である。

同郷の友人と過ごしていると、一層リラックスしてしまう。

昔話などにも花を咲かせ、ゆるりと穏やかな時間を過ごす。

 

北の大地で奄美の友人とこうして時間を過ごしているのが不思議な気分だ。

 

ところで、久しぶりに同郷の友人と話して思った。

奄美人は喋るのが遅い

(もちろん、自分も含めて)

 

のんびりしたこの空気感が心地良い。

肩の力が自然と抜けてラクになる。

 

贅沢な時間をありがとう。

これでまた明日から頑張れる。

 

[132日目・走歩行距離:6km]

日本縦断ラン 129~130日目(北海道・余市~小樽)

<129日目(8/8)>       

北海道・余市町

 

●余市2日目

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5時起床

今日は余市にて延泊することにする。

昨日40km以上走ったので、今日は無理せずに身体を休ませる。

 

またば、隣町の小樽で8/10に人と会う約束がある。

あと3日あるので先を急ぐ必要はない。

 

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まずは、人が少ない早朝のうちに「ニッカウヰスキー工場」へ。

昨日はおびただしい数の人々が集まっていたので避けて通ったが、

朝の6時では流石に人はいない。

 

僕はあまりお酒を飲まないのでウイスキーがどうのこうのというのはよく分らないが、

早朝のみずみずしい空気を吸いながらウイスキー工場のレンガ造りの建物を眺めていると何か世俗を離れた気分になれる。

トイレのデザインもウイスキー工場風だ。

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それから午前中はブログを書いたり、経費精算の作業をして過ごす。

それから溜まっていた洗濯物を洗濯する。

 

「走り旅」をしていると移動だけでヘロヘロに疲れてしまうので、観光地巡りをする余力が残っていないこともしばしば。

そういうとき、僕は完全に引きこもって身体を動かさない。

 

走っているとき以外は基本、貧弱だ。

 

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午後は、スーパーのフードコートに居座ってひたすら英語を読み書き

 

好きな洋画のスクリプトを熟読し、音読。

別に勉強をしている感覚ではなく、ただの趣味のようなものだ。

気付いたら5時間以上もそんなことをしていた。

 

走ってばかりいると、文化系の時間を過ごしてみたくなるものだ。

体力的に一日中走っているわけにもいかないから、走っている時以外はこういう時間の過ごし方が多い。

 

旅を始めて4ヶ月

本を読むのが遅い僕でも、既に40冊近く本を読んだ。

ジャンル的には、普段なかなか手を出せないクラシック洋書大正・昭和時代の文豪の作品も読み始めた。

せっかく時間が沢山あるのだから、走り以外の分野でも何か自分の感覚を磨いていきたいところだ。

 

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夜は再び、余市駅で休む。

清潔な室内が24時間解放されていたので快適に休めた。

 

[129日目・走歩行距離:3km]

 

<130日目(8/9)>       

北海道・余市町~北海道・小樽市

 

●余市町発

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5時起床

今日も空気が澄んでいて気持ち良い。

 

静かな町に曙の光が差し込んで、あたりが明るくなりだす。

 

今日は隣町の小樽を目指す。

距離にして20km弱。

それほど遠くない。

 

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余市から小樽までの道は日本海沿いに伸びている。

左手に海を眺めながらしばらく走る。

 

今日は日曜日

海水浴ドライブへ向かうであろう人達の車が増えてきた。

 

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確かに海岸沿いの景色は壮観だ。

 

切り立った崖が幾重にも連なっている。

日本海に吹く風を浴びると暑さはそれほど感じない。

 

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いくつか起伏の激しい道もある。

それに応じてペースも上がり下がりがあったが、大体1km6分前後。

起伏が筋肉への程好い刺激になる。

 

●小樽

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やがて、小樽の街並みが見えてくる。

 

“坂の町”といわれる小樽。

坂を下った先に港の姿が垣間見える。

 

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小樽駅に到着。

 

思っていた以上に大きい街だ。

最近通ったのは「町」ばかりだったので、余計に大きく見える。

「市」を訪れるのは、函館市以来となる。

 

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街を散策していると、坂だらけの道に見所が沢山ある。

港町らしく、異国風の建物と和風の建物が混在している。

 

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海沿いのエリアまで足を伸ばすと一気に観光客の姿が増える。

 

港町として栄えてきた小樽のシンボルともいえる小樽運河

今見ても当時の隆盛ぶりが目に見えるようだ。

 

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観光物産店が立ち並ぶ通りに入ると、何か祭りが開かれているようだ。

北海道の短い夏

この時ぞとばかりに毎週のように祭りが開かれるらしい。

 

雑踏の中を、あまり長居はせずに歩き抜ける。

どうも人が多いところは苦手だ。

 

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一通り市街を散策し終える。

その後は、地元の方から頂いた差し入れをつまみながら本を読んだりして過ごす。

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涼しい空気が流れ始め、陽が落ち始める。

 

小樽の夜は早いようだ。

みるみる人が減っていき、21時頃には町が静かになった。

 

それから僕は寝床を探し始め、今夜はその辺のベンチで寝た。

 

[130日目・走歩行距離:26km]