走ることと旅することが好き。2015年走って日本縦断を達成。「走」「旅」をメインに発信。海外のマラソン陸上情報なども。

走×旅 ~Running Journey~

旅 Journey 日本縦断ラン 雑記

【走って日本を縦断したことも所詮、過去の記憶となる】

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「日本縦断ラン」を終えて1週間が経った。

僕は自らの脚だけで福岡から北海道の宗谷岬まで3700kmという距離を踏破した。

 

5ヶ月近くかかったこの挑戦は結末を迎え、それはやがて過去の記憶へと変わっていく。

そしてその記憶は時の流れとともに薄れていき、日常の波が押し寄せてくる。

 

いや、何もこれまでが日常でなかったわけではない。

日本縦断をしているときも日常は変わらず日常であった。

 

街ゆく人々は朝、車を会社へ走らせ、夕時はスーパーへ買い出しに出かける。

山中の鳥たちはいつものように夜明けを知らせて鳴き始める。

僕はいつものように腹が空き、疲労し、眠くなる。

 

僕ひとりが「非日常」にいたということはない。

日本中のどこへ逃げても、そこには日常があった。

 

 

その日常の中で、僕は走って日本を縦断した。

そして今、その「事実」が残った。

僕はその事実を5ヶ月かけて完成させたのだ。

 

別に自慢したいわけじゃない。

それは小学生が夏休みの宿題を終わらせたとか、大学生が同じバイトを4年間続けたとか、そういうことと何ら変わりない。

 

これは「事実」の完成に過ぎない。

日常に起きた地味な出来事の積み重ねである。

 

 

「で、そこから何を学んだの?」

 

就職活動にて、その学生の過去の活動を聞いた後、採用担当者が必ずと言っていいほど投げかける質問だ。

 

今の僕はまだこの質問に自信をもって答えられない。

どの言葉を選んでみても陳腐に聞こえてしまうからだ。

 

果たしてこの日本縦断ランにはどういう意義があったのだろうか。

 

 

・・・とまあ、つまらない感傷に浸っている。

 

人間が抱く迷いや漠然とした不安なんていうものは、大抵ひとりよがりの自慰行為だ。

きりがない。

人は迷いたいと思えばいつまでも迷えるし、不安を感じようと思えばいつまでも不安でいられる。

 

 

そこで僕は開き直った。

 

日本縦断ランから何を学べたかなんて今すぐ分かるものではないさ。

 

もはや、日本縦断ランは「過去」の遺物である。

 

僕は「今」何をしているかで自分を語りたいと思う。

 

その「過去」が「今」にどう繋がっているのか、急いで定義するほどのことでもあるまい。

一時期流行ったが、故スティーブ・ジョブズの言葉を借りれば「コネクティング・ザ・ドッツ(connecting the dots)」とでも言おうか。

いつか繋がれば、それで良い。

 

 

「では、お前は今、何をしているんだ?」

 

と聞かれれば、僕はまだ、ひとりよがりの迷走を続けている。

 

けれども、確実に走行距離は増えていると思うし、迷走する中で見えてきた景色も、確かにある。

 

 

そして、今日も日常がやってくる。

時はある残酷さをもって流れていく。

 

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