スター・ウォーズ名言考察<エピソード5>


 

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http://ja.starwars.wikia.com/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BA_%E3%82%A8%E3%83%94%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%895/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%80%86%E8%A5%B2

 

“最新作公開直前”特別企画。

「スター・ウォーズ名言考察」シリーズ、第5弾。

『エピソード5』の名言チョイスはこちら。

 

“Sometimes I just don’t understand human behavior. After all, I’m only trying to do my job.”

「ときどき人間の行動が理解できなくなります。どのみち私は自分の仕事をがんばるだけです」

C-3PO

C-3PO

https://pt.wikipedia.org/wiki/C-3PO

なんと達観した言葉だろう。

シリーズ全作品を通して登場するプロトコル・ドロイドのC-3POの一言だ。

 

まるで太宰治が晩年に残した『人間失格』にある一節、

『自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです』

という言葉を彷彿させる。

太宰は自らを“狂人”あるいは“世離れ人”のような存在と捉えて人間という生物を洞察しているが、ドロイドである3POもそうした人間の不可解な行動を客観視する能力に長けているのだろう。

 

彼は毎回、事実と分析を出来る限りの正確さをもって主人公一行に伝えるのだが、大抵煙たがられて終わる。

正論を言っても必ずしも通用しないのが人間だ。

だからこそ、人間同士のコミュニケーションは極めてすれ違いが多い。

ましてや理論だけで行動するドロイドが人間を理解できないのは当然だ。

 

ただ、特筆すべきは3POが続けて言ったこの言葉だと思う。

 

「どのみち私は自分の仕事をがんばるだけです」

 

どうやら彼は人間を理解することを止めたようだ。

理解できないものに延々と時間を割くのではなく、自分の仕事に集中しようというわけだ。

実に合理的である。

 

別にこれはドロイドに限った話ではないだろう。

人間だってそうだ。

赤の他人同士が完全に理解し合うなんて不可能である。

 

“人間同士の完全理解は不可能”という前提の下にそれぞれの思惑を擦り合わせるのがコミュニケーションだ。

完全にコントロール可能な人間なんて考えてみたら不気味である。

何か遺伝子操作でもされているのではないかと疑いたくなる。

 

とまぁ、ここまでは言い過ぎかもしれないが。

ともかく、全ての人とあまねく理解し合えるなどというものは幻想だ

そのミスマッチの中でいかに落としどころを見つけていくかが肝であり、それが世間の生き辛さである。

 

それに、理解し合う必要がない場合だってある。

埒のあかないミスコミュニケーションを続けるより、今自分の目の前にあることに集中した方が良いこともある。

自分のやるべきことを追求することで周りに集まる人間も変わってくるし、あるいはその人達の考えにある程度影響を与えるかもしれない。

明らかに馬の合わない人間は自然と離れていき、もっと大事にすべき人達が見えてくるだろう。

 

要するに、変えられるのは“自分”だけということだ。

エゴイスト万歳。

 

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あと、作者の真意をより深く知る手がかりになるのは、セリフの原文を知ることだと思う。

日本語字幕も日本語吹き替えも、大抵意訳がされているためだ。

なので、より深く踏み込みたい場合は英語原文のセリフを読む(聞く)ことをお勧めする。

 

英語シナリオで楽しむスター・ウォーズ [エピソード1/ファントム・メナス][エピソード2/クローンの攻撃][エピソード3/シスの復讐]

 

英語シナリオで楽しむスター・ウォーズ [エピソード4/新たなる希望][エピソード5/帝国の逆襲][エピソード6/ジェダイの帰還]

 

投稿者:

Kazuma Uehara

鹿児島県・奄美市出身。 1992年生まれ。 2015年、走って日本縦断を達成しました。

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