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知っておきたい海外マラソン選手10選 (男子) 【2001~2010年版】※個人的な好みによる選出

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“知っておきたい海外選手”のまとめシリーズ第2弾。

今回は【2001~2010年版】

とはいえ、2011年以降も普通に活躍している選手も割と含まれているが、そこまで厳密な区分ではないので、悪しからず。

今回も僕の好み注目度で、勝手に10選手セレクトさせていただいた。
みな、魅力的な選手ばかり。


◆1. ハイレ・ゲブレセラシエ ( Haile Gebrselassie )

画像出典:IAAF Official

国籍:エチオピア
出身:エチオピア
生年月日:1973年4月18日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/ethiopia/haile-gebrselassie-8774

●自己ベスト
5000m:12分39秒36 (1998)
10000m:26分22秒75 (1998)
フルマラソン:2時間03分59秒 (2008)

参考:IAAF Official


●陸上長距離界の皇帝

1990年代後半から2010年頃にかけて、トラック・マラソンで無類の強さを誇った“陸上長距離界の皇帝”

1993年~1999年にかけて、世界陸上10000m4連覇
1996年アトランタ五輪2000年シドニー五輪でも10000m2連覇

マラソンに移行後もその強さはとどまるところを知らない。
2007年ベルリンマラソン2時間04分26秒という世界新記録(当時)を樹立。
さらに、翌年の同大会では2時間03分59秒で自身の持つ世界記録を再び更新(当時)

その圧倒的な強さから、母国・エチオピアでは国民的な英雄として称えられている。
身長164cmという小柄な体格だが、小気味良いピッチで次々とライバルをねじ伏せて駆け抜ける姿は壮観だ。

2008年北京五輪マラソンでは金メダルが期待されていたが、北京会場の大気汚染を懸念し、欠場。
10000mに出場したものの6位に終わった。
この時に優勝したケネニサ・べケレは、ゲブレセラシエの後を継ぐような形で“長距離界の皇帝”としての地位を確固たるものにしていった。

ゲブレセラシェの終わらぬ伝説 | Legends Live On


また、ゲブレセラシエの謙虚で親しみやすい人柄は多くの人を惹きつけてやまない。

2016年にはエチオピア陸連会長に就任。
母国の陸上界振興の役割を務めた。(2018年に辞任)
農場ホテル経営などビジネス面でも活躍を続けている。




*参考記事(日本語):Wikipedia





◆2. ポール・テルガト ( Paul Tergat )

画像出典:IAAF Official

国籍:ケニア
出身:ケニア
生年月日:1969年6月17日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/kenya/paul-tergat-9745

●自己ベスト
5000m:12分49秒87 (1997)
10000m:26分27秒85 (1997)
フルマラソン:2時間04分55秒 (2003)

参考:IAAF Official


●ケニア長距離界の父

皇帝ハイレ・ゲブレセラシエの長年のライバル
また、近年マラソン界を席巻しているケニア勢の先駆け的なランナーである。

1996年アトランタ五輪2000年シドニー五輪では、2大会連続で10000m銀メダル
どちらのレースもゲブレセラシエに敗れはしたもののその存在感は大きかった。
テルガトとゲブレセラシエの長年に渡るライバル関係は今なお陸上ファンを魅了するストーリーだ。

そして、テルガトはマラソン移行後、2003年ベルリンマラソンを走り、2時間04分55秒世界記録(当時)優勝
世界大会でのタイトルには恵まれなかったが、世界記録という形で人類の頂点に立った。

そして、その後2004年アテネ五輪の前には代表として引退を表明
マラソンに出走したものの10位という結果に終わった。

なお、2009年には日本のびわ湖毎日マラソンを走り、2時間10分22秒というタイムで優勝している。




*参考記事(日本語):Wikipedia





◆3. ライアン・ホール ( Ryan Hall )

中央
画像出典:IAAF Official

国籍:アメリカ合衆国
出身:アメリカ合衆国、ワシントン州
生年月日:1982年10月14日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/united-states/ryan-hall-188874

●自己ベスト
5000m:13分16秒03 (2005)
10000m:28分07秒93 (2007)
フルマラソン:2時間04分58秒 (2011) 
※非公式

参考:IAAF Official


●米国マラソン史上最速ランナー


2011年ボストンマラソンにて非公認ながら2時間04分58秒という米国最高記録をマーク。

2000年以降アメリカのマラソン界を牽引してきたランナーであり、国際レースではアフリカ勢にも果敢に挑んでいく思い切りの良い走りが魅力的だ。
バネを効かせたダイナミックなフォームも美しい。

Ryan and Sara Hall: 16 Mile Tempo Run

2007年に記録されたハーフマラソン59分43秒米国歴代最速記録

そのキャリアは輝かしいが、その一方でレースではなかなかアフリカ勢に勝つことは出来なかった。
2012年ロンドン五輪マラソンでは途中棄権という結果に終わっている。

その後も怪我や不調に苦しみ成績は振るわず、2016年現役引退を発表した。
しかし、彼の華々しい活躍は、多くのアメリカ長距離ランナーに希望を与えたに違いない。




*参考記事(英語):Wikipedia




◆4. メブ・ケフレジギ ( Meb Keflezighi )

画像出典:IAAF Offical

国籍:アメリカ合衆国
出身:エチオピア(現在のエリトリア)アスマラ
生年月日:1975年5月5日
IAAF:
https://www.iaaf.org/athletes/united-states/mebrahtom-keflezighi-136180

●自己ベスト
5000m:13分11秒77 (2000)
10000m:27分13秒 98 (2001)
フルマラソン:2時間08分37秒 (2014) ※非公式

参考:IAAF Official


●ライアン・ホールの長年のライバル


メブ・ケフレジギが2000年シドニー五輪マラソンを走ったのは、彼が25歳の時。
2012年ロンドン五輪マラソンでは2時間11分06秒4位入賞を果たしたのが、37歳の時。
そこから2014年ボストンマラソン2時間08分37秒自己記録で優勝したのが39歳の時。

年を重ねても世界で活躍し続ける非常にキャリアの長い選手だ。

米国最速ランナーのライアン・ホールとは長年の友人であり、ライバル。
2014年のボストンマラソンで、ケフレジギが優勝した際には、ライアン・ホールの影ながらのサポートがあったという。


*参考記事(日本語):LetsRun.com ジャパンより
(過去記事)強いアメリカへ:今まで語られなかった実話 – メブ・ケフレジギがライアン・ホールのサポートでボストンマラソン優勝を果たす

*参考記事(英語):LetsRun.com より
American Strong: The Untold Story of American Teamwork and How Ryan Hall Helped Meb Keflezighi Win Boston


彼が年を重ねても淡々とひたむきに努力する姿には心を打たれる。
そして、彼の努力が鮮やかに実ったのが2014年ボストンマラソンだろう。
アメリカ人ランナーボストンマラソンを制したのは30年ぶりの偉業であった。

下の動画を見ると、実況の盛り上がりでその興奮が伝わってくる。
"The American Dream !!"
だって。

いいねー


American Meb Keflezighi Wins Boston Marathon




*参考記事(日本語):Wikipedia




◆5. サムエル・ワンジル ( Samuel Wanjiru )

画像出典:IAAF Official

国籍:ケニア
出身:ケニア
生年月日:1986年11月10日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/kenya/samuel-kamau-wanjiru-191338

●自己ベスト
5000m:13分12秒40 (2005)
10000m:26分41秒75 (2005)
フルマラソン:2時間05分10秒 (2009)

参考:IAAF Official


●日本で力を磨いた世界最高峰のランナー

H14年高校駅伝1区 仙台育英 サムエル・ワンジルがトップ  青森山田 ムワンギ2位  西脇工業 北村聡5位 お待たせいたしました! SD


高校時代、母国のケニアを離れ、日本の仙台育英高校(宮城)駅伝留学したサムエル・ワンジル。
高校時代から並外れた走力を有しており、マラソン転向後も世界の舞台でその実力は十分過ぎるほどに発揮された

2008年北京五輪マラソン2時間06分32秒という五輪新記録優勝を飾った。
このワンジルの記録の何が凄いのかといえば、真夏の酷暑下で行われたレースでこのタイムを出したという点である。

この当時、彼はまだ21歳
マラソン界全体をざわつかせる若手が現れた。

その後もワンジルの快進撃は続く。
2009年ロンドンマラソン2時間05分10秒優勝
2009年2010年シカゴマラソン2連覇

悪条件でも高い水準で走り切ることが出来るタフなランナーとしてその評価は高まっていった。

まだ若く、将来有望なマラソンランナーとして注目されていたが、2011年、トラブルに見舞われケニア自宅のバルコニーから転落
若過ぎる死を迎えた。

存命であれば、今でもマラソンの世界最高峰に君臨していた可能性は極めて高い。




*参考記事(日本語):Wikipedia




◆6. ステファノ・バルディーニ ( Stefano Baldini )

画像出典:RUNNER'S WORLD

国籍:イタリア
出身:イタリア
生年月日:1971年5月25日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/italy/stefano-baldini-9827

●自己ベスト
5000m:13分23秒43 (1996)
10000m:27分43秒98 (1996)
フルマラソン:2時間07分22秒 (2006)

参考:IAAF Official


●イタリア人として2人目の五輪マラソン金メダリスト


イタリアを代表する名マラソンランナーであり、 2004年アテネ五輪マラソン金メダリスト
アテネの難コースを2時間10分55秒で走り切り優勝を飾った。

イタリア選手が五輪マラソンで金メダルを獲得するのは、1988年ソウル五輪の ジェリンド・ボルディン以来2人目


Stefano Baldini Atene 2004



しかし、調整不足の状態で迎えた2008年北京五輪では12位に終わった。
この時ラストまで競り合いを演じた相手が日本の尾形剛(中国電力)だった。


オリンピック金メダリストという確かな実績があるにもかかわらず、アクセスできる情報が少なくて残念。




*参考記事(日本語):Wikipedia




◆7. パトリック・マカウ ( Patrick Makau )

画像出典:IAAF Official

国籍:ケニア
出身:ケニア
生年月日:1985年3月2日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/kenya/patrick-makau-musyoki-224348

●自己ベスト
5000m:13分42秒84 (2006)
10000m:29分31秒5 (2011)
フルマラソン:2時間03分38秒 (2011)

参考:IAAF Official


●皇帝を破り、マラソン新時代を牽引


パトリック・マカウは、2010年ベルリンマラソン2時間05分08秒という好タイムで制し、さらに翌年の同大会では2時間03分38秒という世界記録(当時)を樹立した。
そして特筆すべきは、この大会でマカウは皇帝ハイレ・ゲブレセラシエを破ったということだ。

2011年時点でフルマラソンを2時間03分台で走ったことのある選手は、マカウ、ゲブレセラシエ、ウィルソン・キプサングの3人のみ。
マカウは一気に世界のマラソンを牽引する立場になった。

ところが、2012年のロンドン五輪の際には、母国・ケニアにはエマニュエル・ムタイをはじめ有力選手が多数おり、なんとマカウは代表から落選
世界記録保持者ですらオリンピック代表に選ばれなかったということが、当時のケニアの選手層がいかに厚かったかを表している。

その後のマカウの戦績は、2時間06分台を1度記録したものの、近年は2時間08分台にとどまっており、いまひとつ精彩を欠く。
とはいえ、彼はまだ33歳(2019年2月時点)。
これからの活躍はまだまだ期待できる選手だ。



*参考記事(日本語):Wikipedia




◆8. ツェガエ・ケベデ ( Tsegay Kebede )

画像出典:IAAF Official

国籍:エチオピア
出身:エチオピア
生年月日:1987年1月15日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/ethiopia/tsegaye-kebede-238118

●自己ベスト
10km:27分56秒 (2012)
ハーフマラソン:59分35秒 (2008)
フルマラソン:2時間04分38秒 (2012)

参考:IAAF Official


●マラソン界の小さな巨人


身長158cmという小柄な体格でガシガシ走っていく姿が痛快。
福岡国際マラソン東京マラソンなど日本開催のレースでもよくその姿を見かける。
あの小さい身体から繰り出されるスピードがとにかく凄まじい。

まだまだ若い選手で、これからも活躍は十分期待されるが、2010年前後の実績が印象的なのでここで紹介しておく。


まず、2008年福岡国際マラソン2時間06分10秒というタイムで優勝

翌年、 2009年世界陸上ベルリン大会でも2時間08分35秒銅メダルを獲得した。

そして、世界陸上のわずか4ヶ月後、再び福岡国際マラソンに参戦。
ここで2時間05分18秒大会新記録を叩き出し優勝したことで、日本国内でも大きな注目を集める。

その後も、2時間04分台~2時間07分台のハイレベルなタイムを安定的に出し続け、その強さを証明。
2012年シカゴマラソンでは2時間04分38秒大会新記録優勝した。(自己ベスト)


近年はタイム的にも順位的にも少し低迷気味だが、まだ若い選手なので今後驚きの活躍を見せてくれる可能性は十分にある。


*参考記事(日本語):Wikipedia




◆9. ヴィクトール・ロスリン (Viktor Röthlin)

画像出典:IAAF Official

国籍:スイス
出身:スイス
生年月日:1974年10月14日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/switzerland/viktor-rothlin-13297

●自己ベスト
5000m:13分40秒28 (1999)
10000m:28分22秒53 (2000)
フルマラソン:2時間07分23秒 (2008)

参考:IAAF Official


●遅咲きの頭脳派ランナー

2000年シドニー五輪から世界大会に出場しているが、キャリアの前半に目立った成績は残していない。
しかし、頭脳派ランナーであるロスリンは試行錯誤を重ねながら練習を積み上げ、そのキャリアを重ねるごとに力を付けていった。

2007年世界陸上大阪大会マラソンを走り銅メダルを獲得。
翌年、2008年北京五輪でもマラソン6位入賞
世界大会で、ヨーロッパ選手として大健闘の結果を残した。

そして、続く2008年東京マラソンでは、2時間07分23秒の好タイムで優勝を飾った。

ロスリンは理学療法士の資格を持ち、スポーツ生理学医学、様々な見地から自らの競技力アップを図り、トレーニングに励んだ。
ケニアへ足繁く通い、アフリカの強豪ランナー達とも合同トレーニングを行っている。

ベテランらしく、経験を武器にして世界のトップレベルで戦い続けたランナーだ。
マラソンは意外と頭を使うスポーツなので、彼の取り組みに学ぶことは多い。



*参考記事(日本語):LetsRun.comジャパンより
【LRCJオリジナル】世界で活躍する”セルフコーチランナー”特集

*参考記事(日本語):Shot より
強靭なメンタルがマラソン成功の鍵 完全主義のヴィクトー・ロスリン

*参考記事(日本語):Wikipedia



◆10. セルオド・バトオチル ( Bat-Ochiryn Ser-Od )

画像出典:WIKIMEDIA COMMONS

国籍:モンゴル
出身:モンゴル
生年月日:1981年10月7日
IAAF:https://www.iaaf.org/athletes/mongolia/ser-od-bat-ochir-189028

●自己ベスト
5000m:14分18秒53 (2011)
10000m:29分43秒79 (2009)
フルマラソン:2時間08分50秒 (2014)

参考:IAAF Official


●日本国内レースでバリバリ活躍するモンゴル出身ランナー


2013年よりNTN所属
日本国内のレースでもその姿をよく観ることが出来るモンゴル出身のランナー。

2004年アテネ五輪から4大会連続出場
長いキャリアで活躍を続けている選手だ。

国際レースや世界大会での目立った成績はないが、日本国内では
2010年防府読売マラソン2012年大阪マラソンなどで優勝している。

また、2014年福岡国際マラソン2時間08分50秒(自己ベスト)を記録。
あのパトリック・マカウに何度も食らいつき、順位こそ3位だったものの見せ場を作って快走した。

日本ともゆかりの深い選手であり、親近感がある選手だ。
アジア人選手として活躍を続けるバトオチルをこれからも応援していきたい。



*参考記事(日本語):Wikipedia



◆まとめ


いや~
【2001~2010年版】も魅力的な選手が出てくる出てくる。


このシリーズの記事を書いていると、ど壺にハマってつい時間を忘れてしまうね。
実はこれ、執筆しながら普通に1日まるまる潰している。


でも、海外の陸上・マラソン情報をもっともっと収集して、まとめ記事を作っていきたいな。

もしかしたらそういう情報って知りたい人いるかもしれないし。
作り手がまだまだ少ないし。

何が価値になるか分からないし。
世に出してみないと価値はないし。
カチカチカチ。


何が言いたいのかと言うと、
最近は少しでも生産的な記事を増やしていこう、と意識だけはしているということだ。











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